口腔内から除去した金属(メタル)は
クリニックで貯めていると思います。
そして半年や1年に一度位のペースで
金属回収業者に回収を
依頼しますよね。
この回収の際に1つ
気を付けて欲しいことがあります。
それは
回収に立ち合いをすると言うこと
です。
よくあるのが、診療中などの
忙しい時間に業者が来て
対応ができないため
受付で除去した金属の回収容器を
業者に渡して
「あとはお願い」
というスタイルです。
このような行動に心当たりのある先生は
多いはずです。
しかし、全てを回収業社に投げてしまわず
渡したメタルを計測する際に
必ず、その場に
一緒にいるようにして下さい。
回収、計測は
1分ぐらいで終わります。
容器からメタルを出して
ビニールにメタルを入れて
その場でグラムを計測して
封を厳重に閉じてくれます。
または、新しい空の回収容器と
メタルが入った容器の重さの差を
計測して重さを書いた用紙を
渡してくれる業者もあります。
いずれの方法にしても
業者が、こちらが貯めてきたメタルを
しっかりと計測していることを
確認して下さい。
これは、知り合いから聞いた話ですが
業者に任せていたら
自費の大きなブリッジを
コッソリ、ポケットに入れているのを
見てしまったとの事です。
前回もお伝えしましたが
金属は現金と同じです。
現金のように、金銭的な価値が
目で見て、パッとわからないので
うっかり忘れてしまいがちですが
現金同様、価値のあるものです。
それを、いくら渡しているのかを
分からず相手に任せるのは危険です。
とは言え、冒頭で言ったように
業者が診療中の忙しい時間に来て
先生は手が離せないこともあります。
実際に私も立ち会う暇はないので
事務の人に任せていますが
立ち会うのは受付でも助手でも
大丈夫です。
これは自院の例ですが
昼休みに業者に
ちょっとした修理を
してもらった際に
窓口金が10,000円
減っていた事がありました。
たまたま、会計時のミスと
重なったと言う可能性もゼロではありません。
その為、私は業者に対して
何も言っていませんが
その一件があってからは
外部の業者が来るときは
必ずスタッフも含めて
各自貴重品の管理をするように
言っています。
相手を疑う気はありませんし
疑いたくもありません。
しかし、疑わない為にも
最低限の医院サイドでの注意は
必要だと思います。
歯科医院は意外と
業者の出入りも多いですし
受付には必ずレジや金庫などがあります。
また、受付と言う場所も
誰でも入り易い作りになっていることが多いです。
そうなると、業者でも誰でも
立ち入ることが出来ます。
加えて、受付だけではなく
スタッフルームも
入り易い作りになっている事もあります。
前回同様ですが
もし盗みが起きてからでは
業者さんや、自分のスタッフに対して
犯人探しをしてしまったり
信用できなくなってしまいます。
そんな関係にはなりたくないですよね。
『医院の中だから安全だ』
という無防備な思考
無防備な行動はやめて
自分のものも、医院のものも含め
大事なものは
きちんと管理することを徹底しましょう。
管理が出来ていれば盗まれてしまう可能性も
なくなります。
また、業者やスタッフを疑わなくて
よくなります。
犯人が見つかっても辛いですし
犯人が見つからなければ
それはそれで、気分んが良いものでは
ありません。
お互い信頼関係を築き、気持ち良く
仕事をするためにも
トラブルになるかもしれない事は
事前に回避できるものは
回避しておきましょう。
伊勢海 信宏
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