歯科医師としての
明確な『ビジョン』はありますか?
こんな突然の質問でも
「私のビジョンは・・・」
と答えられたら
それは「ビジョンを持っている!」
と言うことです。
さらに、このビジョン
せっかく持っているなら
より具体的に持っていた方が良いです。
なぜなら、明確なビジョンが
あればあるほど
そのビジョンは達成する可能性があるからす。
今回のテーマは、
歯科医として今後やっていくのに
かなり重要な部分です!
『明確なビジョン』って?
『将来は親の跡を継ぎたい』
『いつか東京周辺で開業したいな。』
なんて、このようなレベルではなく
もっと明確なビジョンを持ってください。
上の二つは今回お話する
『明確な』ビジョンには
当たりません。
では、私が言う『明確なビジョン』
とは一体どういうものか。
それは、こう言った感じです。
『5年後に、○○県の○○線の駅前で
ユニット4台で開業する。
保険診療と自費診療をして、
自費率30%以上にする。
初診数は月に○○人が
コンスタントに来る。
開業して2年後には患者さんが
1日40人以上来られるようになって
勉強意欲のあるドクターを一人雇う。
治療では根管治療を強みにしていく。
また、患者さんの笑顔を増やすために
スタッフやドクターも笑顔で
明るいクリニックにする。
3年後はレセプトが○○○枚になる。
そして勤務医の先生と
一緒に勉強会に行ったりする。
スタッフも接遇セミナー等に行って
自分達で院内を改善していける
チームになっている。
家族との時間を取りたいので、
4年目からは土曜日の午後は
勤務医に任せられる様にする。
そして・・・。』
どうですか?
とっても細かく明確な
ビジョンですよね。
もし、誰かに質問して
こんなビジョンを答えられたら
私は、その時点で
「この人はきっと、これを実現するんだろうなぁ」
と答えを聞いただけで思ってしまいます。
ビジョンを持つ必要性
ところが、実際に多くの先生の
答えを聞くと
「だいたい2〜3年、
今の勤務先で勤務医として働く。
それから、もう一つ位
違う医院で数年間は勤務医として
経験を積み、その後開業する。
次の勤務先は、その時になって
声をかけてくれる先輩ドクターがいたら
その医院に行く。
開業場所は、オフィス街で
人気のありそうな場所。
専門は、特に考えていなくて
場所のニーズに合わせようかと…」
このような答えが返ってきます。
これは、あくまで例としてですが
同じような回答で、
ビジョンがすごく漠然としていたり
もしくは流れに任せて
あまり考えていないなんて事が多いです。
もちろん、いろいろ考えなくても
人生は過ぎて行きます。
しかし、私は1つ考えて欲しいと思います。
流れて行きつく人生が
本当に望む人生になるかどうかです。
あなたは成田にいたとします。
何となく東方面の飛行機に乗って
ニューヨークに着くのでしょうか?
もしかするとアラスカや
チリに着くかもしれません。
そこが楽しいかもしれません
でも望むものではなかったら、どうしますか?
あなたが、人生のモットーや
仕事に対するスタンスとしても
「流れに身を任せて、
その状況ごとにハッピーに過ごす」
と考えている方であれば
全く問題はありません。
しかし、なかなか仕事に対して
それでは不安が付きまとうのではないでしょうか。
人生は一回きりです。
すべてはコントロールできませんが、
まずは目指す必要があると思います。
そして、目指すことで
仕事に関しては
特に実現に近づきやすくなります。
とは言え、それを実現するだけの
努力は必要になりますが。
ビジョンを実現するミッション
始めに述べた『明確な』ビジョンが
必要だった理由は
ビジョンを達成するために
方法があるからです。
その方法とは、
まず『明確なビジョン』を
考えて下さい。
できることなら紙に書いて下さい。
そして、次にそのビジョンに
到達するために
「しなければならない」
ミッションを挙げて下さい。
例えば冒頭で出てきたビジョンの場合
「5年後に、○○県の○○線の駅前で
ユニット4台で開業する。」
とありましたよね。
これに対するミッションは、
①現地調査
(昼間、夜間の人通りや
患者層などを調べる)
②空き物件などが出た場合は
連絡をくれるように業者を探しておく
③5年後に開業資金が
貯まっているように貯金しておく
と言うようになります。
更にこれを細分化した
ミッションにしていってみると
5年先のことだけど
今何をすれば良いのか?
来年は何をすれば良いのか?
が明確になります。
③の開業資金なんて
5年後必要になった時に
いきなりポンと貯めれるようなもの
ではないですよね?
毎年〇〇万円と決めて貯めておけば
5年後に、開業資金の目処が
立たないから延期にしよう。。。
なんてことにはなりません。
また、①や②も、5年後のことなのに
気が早いと思われるかもしれませんが
せっかく場所は、「そこが良い!」と
決まっているのに
4年後だったら
空き物件があったのに
5年後には無くなっていることも
あるかもしれません。
また、現地の状況も5年もあれば
変わるでしょう。
今は、人通りも多く利用者も
多い駅前だったとしても
少し離れたところに
大きな空き地があり
そこに数年後には
クリニックモール併設の
大きな商業施設ができる。
なんてことになったら
話は変わってきますよね。
このようにして、
大きな『ビジョン』という未来像が
「ミッション」を課すことによって
具体化できます。
そうすれば、あとは具体化された
ミッションをこなしていけば
ビジョンは実現できます。
さて、現状で考えられる範囲で構いません。
今日の夜、ベッドの中で
5年後はどうなりたいのか?
ゆっくり考えてみて下さい。
伊勢海 信宏
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