今回は
「クリニックを成長させるタイミング」
についてお伝えします。
クリニックを成長をさせる為には
何か今までとは違った事
新しい事をしていくことが必要不可欠です。
５年、１０年と全く同じことをしていても
成長することはありません。
ゆえに新しい事に
チャレンジすることが
重要なのですが
これには、タイミングがあります。
同じことをしたとしても
どのタイミングでも
結果が出るわけではありません。
適さないタイミングですると
結果が出にくい。
または挑戦しているにも関わらず
マイナスの結果を導いてしまう。
一方で、結果が出やすくなると言う時もあります。
それが、どのような時なのか？
を知らないと
多くの先生が、自分の
「したい！」と思ったタイミングで
始めてしまいます。
例えば、新年が明けて
「心機一転、目標を立ててやろう！」とか
「４月になって新しいことを
始めるのに良いタイミングだし
行動してみよう」
と、何か行動を起こすと言う先生も多いです。
要は、行動を起こすタイミングが
自分のタイミングです。
または、たまたまセミナーを受けて
その内容にすごく感化され
セミナーで聞いて良かった
と思った話を取り入れていきたいと
衝動に駆られることもあります。
そして、
「自分もあんなクリニックを作りたい。」
「こう言う風に、患者さんとの
構築関係を気付けるといいなぁ」
などと理想や目標の為に行動し始めます。
これまでにも何度も
お伝えしてきましたが
行動を起こすことは、とても大事なことです。
では、行動をしようと思ったと時に
一番見なくていけないのは
前述した通り「タイミング」です。
そして、クリニックの成長戦略として
新しい事をする時に
やってはいけないタイミングがあります。
そのタイミングとは
スタッフの人員が減っていたり
今の人数では仕事が多く大変だと
皆が思っている時は
行動を起こさない方が良いです。
このタイミングでは
成長戦略の為の行動をするよりも
今いるスタッフの大変さを軽減させる事や
新しいスタッフを増員するなどして
スタッフの負担を減らすこと
スタッフの心に余裕を持たせる事に
重点をおくべきです。
他にも、院内の雰囲気が良くない
人間関係が全然良くないと言う時も
新しいことをするのは厳しいでしょう。
例えば、戦国時代を想像してみて下さい。
戦国時代には日本の中に
いろんな国がありました。
その、いろいろな国が
自分の国を大きくしようと
戦っていた時代です。
その中には
「天下統一をしたい」と思う人も
各地にいます。
天下統一までは望んでいなくても
自分の領地を増やして
自分の国を大きくしたいと思う人が
多かった時代です。
では、全国統一をするにしても
自分の領地を広げるにしても
まず、他国に攻め行って
勝利を治め、初めて自分の領地を
増やすことが出来ます。
そして、当然ながら
「攻める」と言う事には
莫大なエネルギーが必要です。
それは、精神的な部分や
人員的な部分
武力が育っているのかなど
様々な要素があり
それが全て敵よりも優って
相手に勝つことが出来ます。
もし、国内の状態が
人員が少なく、皆が飢えていて
武力も育ってない。
将軍にも求心力があまり無い。
国に対して不安がいっぱい出ている。
と言う時に
「隣国を攻めよう！」
と言って、無理矢理にでも
戦を始める事は出来ます。
しかし、その状態で勝つことは出来ません。
万が一、それでも勝つことが
運よく出来たとしても
その間に、他国から攻め入られて
元の自国が奪られてしまう
と言う事が起こるでしょう。
これは、歯科医院も同じです。
歯科医院が他のクリニックを
攻める事はありません。
しかし、何か新しい事をする事は
それに莫大なエネルギーがかかり
精神的な部分で
ストレスも非常に掛かります。
それを考えると
それらの負担をある程度
受け止められるだけの状態でないと
自滅してしまうと言う事です。
受け止められるだけの状態は
最低でも、人員がそれなりにいて
スタッフが、日々、忙殺されていないこと。
人間関係が、物凄い良いとまでは
言わなくても
不平不満が無い状態です。
これらの最低条件を満たしてから
新しい事を始めないと
結局、それが上手くいかなかったり
他の事まで、どんどん支障を来して
マイナスになってしまうことがあります。
新しい事をする事は、良い事です。
歯科の発展のためにも
欠かせません。
だからこそ、余計にタイミングが大切です。
セミナーなどに参加して思い立って
行動したくなる気持ちも分かります。
しかし、自分が思いついたタイミングと
周りの他の人が思っている
状態やタイミングは
違うかもしれない
と言う事を覚えておいて下さい。
そして、行動を起こそうとした時には
それらを、よく考えて
医院の成長戦略を図って下さい。
タイミングを侮っていると
あとで全部、しっぺ返しを受ける事になります。
せっかく頑張ってした事なのに
悪い結果になる。
それにより、院長自身のやる気も削がれます。
このような事が何度か続くと
「あぁ、もういいや・・・。
もうこんな事しても仕方が無い。
医院を皆の為にも良くしようと
努力しているのに
その結果が、スタッフに不平不満を
言われるのなら
今後は淡々と仕事をするだけにしよう。」
と言う諦めと
発展のない思考になってしまいます。
そして、実際に
こうなってしまっている院長は
少なくありません。
したがって、自院の成長戦略が
成功するためにも
スタッフにとっても
良いクリニックである為にも
自分の努力を無駄にしない為にも
タイミングをしっかりと見るようにして下さい。
伊勢海 信宏
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