前回、
『歯科医院初診数が減少したら…』
（http://haisyakaigyo.com/?p=789）
で、初診増患のための内部対策について
お話しました。
もし、今は新患数もしっかりとあって
悩みが無い状態だったとしても
それがずっと続くわけでは無いと
言うことを、常に意識しておく必要があります。
そして、いざ初診数が
減少してしまった時になって
大慌てするのではなくて
普段から外部対策と内部対策を
行っておくことで、危機的な状況を
回避することが可能になるでしょう。
ここまで、言われると
「じゃあ、内部対策もやってみるか！」
と思っても、何をすれば良いか
分からないと言う声を、よく聞くので
今回からは、内部対策について細かく
お話していきます。
では、早速ですが
小冊子って見たことありますか？
いろいろなお店でも文庫本サイズで
無料で置かれている物ってありますよね。
例えば
幸せなマンション購入のステップ
リフォームの７つのポイント
スーツ選びで失敗しない為に
などのタイトルがついた様な小冊子です。
無料なら、ちょっと見てみようかな？
と思わせるタイトルのものが多いです。
そして、小冊子は歯科医院のような
医業でも、良いツールです。
内部対策であげたものとしては
他に
・ 紹介カード
・ 名刺
・ パンフレット
・ 治療説明資料
・ クリニック新聞
・ 口コミを増やす仕掛け
・ 治療のキャンペーン
・ 医院内セミナー
- ・ 院内イベント
がありましたが
小冊子は出来ることなら
是非取り組んでほしいものです。
では小冊子をつくるメリットとは
一体何でしょうか？
・ 自分の医院の強みを知ってもらえる
・ 口コミにつながる
・ 共感して来てくれた人は
自院にピッタリの患者さんが多い
などが挙げられます。
逆に小冊子やホームページに
このような内容を書いていないと
せっかく強みや、想いがあったとしても
地域の人に、あなたの歯科医院の
想いや強みを知っている人はいません。
あなたが熱い想いを持っていたら
この事実にガッカリしてしまうかもしれません。
しかし、たぶんご自身も
地域に病院があっても
その院長の想いや理念なんて
知らないと思います。
そして、わざわざ調べてまで
それを知ろうとはしないでしょう。
もし、調べることがあるとしても
それはきっと
「どう言った治療が得意なのか？」
「評判が良いのか？」
と言うようなことだと思います。
この院長の理念は
どこを探せば載っていのか探しませんよね。
しかし、強みや想い、理念を
伝えることが出来れば
それを知った患者さんにも
安心して来院してもらえることになります。
勿論、想いを全て伝えたからと言って
それだけで初診から信頼関係を
完璧に築けるわけではありません。
しかし、何も知らず疑心暗鬼になりながら
ドクターの対応をチェックしている患者さんと
歯科医療に対する想いを知っていた上で
治療を受ける患者さんとでは
ドクターの対応などに対する感じ方が違います。
そもそも、自分の求める想いでないと
分かっていたら
その医院には行きませんよね。
例えば、完全自費治療で
審美歯科をしている医院。
美容に重きを置いた治療をし
即日で整形したような
歯並びになれることがウリです。
この院長の想いは
咬合などの問題よりも
まずは患者さんに、綺麗になって
自信を持ってもらうこと！
そして、数ヶ月かかるような
治療はせず、とにかく最短最速で
白く美しい歯にすることが
患者さんを幸せにする術だ。
と言う想いがあったとします。
まさに、ガタガタで
どうしようもなかった歯を
一日でも早く、すぐにでも
芸能人のような綺麗な歯にしたいと望んでいた人が
この想いを知ったら
きっと、ここはその患者さんにとって
とても魅力的な医院です。
しかし、歯と体の健康を考えて
時間がかかっても
しっかりと治療をしたいと
思っている患者さんが
この院長の想いを知ったら
この医院に行くことは
絶対にないでしょう。
これは、患者さん側からしても
ここは、そう言う医院だから
自分の求めているのとは違うんだと思えます。
また、医院側にとっても
後者のような患者さんが来ても
自費治療を普段通り、
説明していたら
「自費ばかり勧められて、嫌な感じだ！」
と思われることもありません。
ゆえに、自分の想いや強みを
多くの人に知ってもらうことは
患者さんにとっても
自分にとっても、とても良いことです。
だからと言って
面と向かって想いや強みを患者さんに
伝える事も出来ません。
そんな時間は、
なかなかありませんよね。
もし仮に時間があったとしても
初診時などの治療を始める前に
「３０分時間を頂いて
私の治療に対する想い、そして強みを
お話しますので聞いて下さい。」
なんて、聞かれてもいないのに
全員に、それを無理矢理聞いてもらうのは
多くの患者さんが嫌がることでしょう。
だから！
その役目を小冊子に
やってもらうのです。
あなたが患者さんに知って欲しいと
思うような事を
小冊子に凝縮させて欲しいのです。
それを読んだ人に、
あなたの想いが伝わるようにです。
わざわざ、みんなの時間を割いて
自分の想いを伝えることは
相手の気持ちも
こちらの時間的な問題もあり
現実的ではありませんが
小冊子にそれを詰め込むことができれば
それが可能になります。
これが小冊子をつくるメリットです。
全員が全員読んでくれるとは限りませんが
魅力的なものを作れば、多くの人は読んでくれます。
なんなら、小冊子であれば
「読みたい！」と思って読むと言う人より
なんとなく貰って
家の机に置いていたけど
家で手持ち無沙汰な時に
目に入ったから、軽い気持ちで読む人や
貰った冊子が鞄に入っていて
電車の中で暇つぶしに読むなんて人も多いでしょう。
せっかく、熟考して作った小冊子なのに
「暇つぶし」とか「なんとなく」で読まれるなんて！
と思うかもしれませんが
それで良いんです！
それくらい、身近にお手軽に読めることが
沢山の人に読んでもらえる
小冊子の強みです。
多くの人に読んでもらえるようにすることで
自分の理念などを多くの人に知ってもらいましょう。
しかし、このように
「多くの人が読んでくれる小冊子を作って下さい。」
と言うと、一体どうすれば良いのか
すごく難易度が上がってしまいますよね。
したがって、次回は実際に小冊子を
作るためのポイントをお伝えして行きます。
伊勢海 信宏
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