前回まで時間管理について
お伝えしてきました。
そして、今回もまだ時間管理について
のお話は続きます。
ただ、前回までとは少し違った視点
での時間の有効活用法について
お話したいと思います。
忙しい中でも、目標を達成できる
人は時間管理術を身につけていて
時間を有効活用しています。
1日が24時間であることは
皆平等ですが、有効活用することに
より、この時間を人よりも
存分に使うことが出来ます。
きっと多くの人が、
何かしたいこと、やるべきことが
多くある時には、1日24時間では
足りないと感じるでしょう。
それらを実行するためには
多くの時間が必要だからです。
そして、自分もそれらを実行し
目標を達成したいと思っています。
自分も、時間を有効活用して
目標を達成出来る人になるためには
これまでにお伝えしてきたように
どのように時間を作れば良いのか
何を削れば良いのか
何を優先すべきなのか
を考える必要がありました。
そして、もう1つ
時間を有効に活用するために
できることがあります。
それは
『委任する』という事です。
これは、今までのお話のように
仕事以外のプライベートの時間
で時間をどのように確保するのか
ではなく、
仕事の中で
どれだけ時間を確保できるのか
と言う事です。
仕事中は、仕事に専念しないと
いけないのに
時間を作ると言う事は
手を抜くということ?
と思われるかもしれませんが
勿論違います。
まさか、手を抜くことを
推奨はしません。
そうではなくて
多くの人が、やってしまいがちなこと
を、変えていくだけで良いのです。
では、その「やってしまいがちなこと」
とは何か?
それは、
全てを抱え込むことです。
多くの人が、仕事や
やる事を抱え込みます。
人に任せずに全部自分でやって
そして
『疲れた~』となります。
確かに、自分でないと出来ないこと
もありますが、果たして全てのこと
が、自分にしか出来ないことなの
でしょうか?
よくよく、考えてみると
自分でなくても出来ること
人に任せて大丈夫なこと
の場合が大半です。
これを読んでいて、
自分も
・スタッフに任せたりしていない
- ・全て自分でやらないと気になる
- ・自分でやったほうが早い
などの理由によって
自分が抱え込んでいることが多いと
思い当たる人も多いかと
思います。
これは、典型的な
『人に任せられないタイプの人』
です。
この『人に任せられない人』には
共通している思考があります。
それは
① 自分の方がクオリティー高く
出来る。
② 教える時間が無駄
③ 任せられる人がいない。
の3つです。
このような思考を持っている人は
完璧主義のため
人に任せることで
自分の求めるクオリティの仕事が
出来ていないと
モヤモヤします。
自分と同等、もしくはそれ以上の
レベルを相手に求めています。
しかし、なかなか
そのようなスキルを最初から
持っているスタッフはいません。
もちろん、自分ですべてをやる事は
素晴らしいですが
全てをやる事で
あなたの価値あるスキルに
時間をかけられてなくて
見えないロスをしてしまっている事が
無いでしょうか?
世界は多くの人の助け合いや
スキルで出来ています。
クリニックだってそうです。
もし、一人のスタッフのスキルが
ものすごく高くても
クリニックの運営は成り立ちません。
例えば、受付はものすごいレベルが
高くて、完璧な対応。
患者さんは大満足!
だったとしても、治療する歯科医
の治療技術がダメだったり
衛生士の技術や患者さんに
対する対応が
ボロボロだったりしたら・・・
患者さんは離れていきますよね。
また、院長だけが「名医」と
呼ばれる凄腕の持ち主だったとしても
受付や、その他スタッフの対応や
仕事ぶりが滅茶苦茶だったら
きっと患者さんは来なくなって
しまいます。
受付だけでは、歯科医院として
成り立ちませんし
歯科医一人で、受付対応から
電話、導入、診療準備、器具の滅菌
掃除、片付け、会計・・・とこなす
のにも無理がありますよね。
これは極端な例えなので
実際には、一人だけが超優秀で
他のスタッフがボロボロ
なんて医院は稀だと思いますが。
しかし、たまに歯科医の中でも
自分だけで医院を回していると
思っている発言をしている人が
います。
確かに、患者さんの口腔内に直接
触れて、治療をしているのは
ドクターです。
ドクター無しでは、医院は診療を
行えません。
でも、その裏ではアシストにつく人
受付をする人、技工物を作る人
掃除をする人・・・と他の
色々なスタッフがいるからこそ
円滑な治療を出来ているのです。
完璧主義な人は、
完璧なのは良いのですが
自分以外を認めないという良くない
傾向もあります。
確かに完璧な仕事ぶりは
良いことです。
しかし、自分だけが完璧であっても
それ以上の医院の発展は望めません。
もし、自分は前述したものに
当てはまっている
人に任せられていない
と思うようであれば
少しずつ誰かに任せましょう。
もし、あなたが人に対して自分と同じ
クオリティーが出来ないと思って
任せられないのであれば
それは周りの成長チャンスを
潰してしまっています。
どんな仕事内容であっても
集中してやってもらえば
大抵の事はクオリティーが
上がっていくので心配は
ありません。
だって、今あなたがしていて
任せられないと思っている業務も
あなたも、元々は初心者でしたよね。
2つ目の
教えるのに時間がかかる
と思っている人は
こう考えて下さい。
それは短期思考でしょうか?
それとも長期思考でしょうか?
当然、何かを教えるのは時間を
取られます。
でも、それって
短期思考ではないでしょうか。
たしかに最初は大変でも
長期的に考えたら
教育に費やした数倍、いや数十倍
それ以上の時間が返ってきます。
自分と同じ仕事ができる人間が
もう一人いると思えば
その価値の大きさにも
頷けますよね。
人を育てることで
一時的には、その教育期間に充てて
いる時間がもったいなく感じられる
かもしれませんが
長期的な目で視ると
最初の教育する時間は
必要ですが、その後は
自分が今までしていた業務を
してくれる人がいるので
その分、その時間に
自分のすべきこと
したかった事に充てる事が
出来るようになりますよね。
なので、短期的な目で見ずに
長期的な目で見てみて下さい。
このお話については
少し長くなるので
後半は次回に書きますね。
伊勢海 信宏
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