治療説明よりも先に話す内容とは?

前回のお話

 

 

『セラミックインレーや

 ゴールドインレーが好きなわけじゃない。』

 

 

http://haisyakaigyo.com/?p=488)で

 

 

患者さんが最初から

自費の補綴物を入れたいとは

 

 

思わないと

お伝えしました。

 

 

 

 

そして、

空になったコップに何を注ぐか?

 

 

と言う問題の答えが

まだお伝え出来ていません。

 

 

 

だから、今回は空になったコップに

自費の話を注ぐのではなく

 

 

注ぐべき話があるので

それをお伝えして行きます。

 

 

 

 

では、前回のおさらいになりますが

 

 

患者さんが自費の補綴を入れたいと

思っていない理由として

 

 

「歯を出来るだけ残したい

 と言う感覚が、そこまで強くない」

 

 

と言うことが挙げられました。

 

 

 

 

 

そして、それは歯の価値を

認識していない為だとも

 

 

お話しましたよね。

 

 

 

 

自費治療となると

 

歯にお金をかけることになります。

 

 

 

しかし、患者さんの感覚としては

 

出来るだけお金をかけずに済む

 

保険治療を受けたいと思っています。

 

 

 

 

 

内科や皮膚科、眼科と言った

他の医療では、保険治療が一般的で

 

 

そこまで高額なイメージが

ないのに対して

 

 

歯科は保険治療と自費治療が

混在しているイメージがあり

 

 

 

治療費が高額になるイメージがある

と言われます。

 

 

 

 

また、保険適応であったとしても

前装冠やブリッジなどの補綴物を

 

 

入れることになると

高額になることも

 

 

『歯科は高い!』

 

 

と言うイメージを持たれる原因です。

 

 

 

 

金銭感覚は人それぞれですが

確かに風邪で内科に行ったり

 

 

耳の調子が悪くて耳鼻科に行って

いろんな検査をして、処置して

 

 

初診でも3千円程で済むことが

多いです。

 

 

 

 

 

しかし、歯科では

前装冠ブリッジなんて装着した日には

 

 

初診料を含まず

レントゲンも撮っていないのに

 

 

2万円程かかることもありますよね。

 

 

 

 

 

こちらからすると

別にぼったくっているわけではありませんし

 

 

なんなら、元の金属の値段が高いので

正直利益なんて、ほとんどない!

 

 

と言う感じですが

患者さんは

 

 

原価なんて知ったことではありませんし

 

 

歯科=高い!と言う認識になります。

 

 

 

 

 

 

このような状態の中で

いきなり自費の話をすると

 

 

患者さんは、

 

 

「やっぱり来たか!高いぞー」

 

 

と身構えて聞いてしまい

治療の内容、良し悪しよりも

 

 

金額ばかりが耳についてしまうと

言う状況になってしまいます。

 

 

 

 

これでは、患者さんにとって

本当に良い治療であるから

 

 

おすすめしたいと思っている

自費治療聞き入れられることもなく

 

 

患者さん自身も

本当に有益な情報が

 

 

頭に入って来ません。

 

 

 

 

 

 

これでは、歯科医と患者さんの

双方が残念な状況になりますよね。

 

 

 

 

 

したがって、

 

 

治療の説明より先に話すことがあります。

 

 

 

 

自費治療を含む治療の話をするのは

その後です。

 

 

 

歯が大切だと思って

初めて自費治療を受けるかどうか

 

 

迷うのです。

 

 

 

 

 

でも、普通に補綴の話をするだけで

 

自費治療を希望される患者さんも

 

いると思います。

 

 

 

 

 

その人は、

もともと歯は大切と思っているのです。

 

 

 

歯科に従事している人ならば

歯の価値は認識していますが

 

 

一般の患者さんで

歯の価値をきちんと

 

 

認識されている方

少ないと思います。

 

 

 

 

それでも、最近ではTVなどでも

『予防歯科』が謳われるようになり

 

 

歯の価値を意識づけられているので

歯の価値を知り

 

 

治療に前向きな姿勢を示す

患者さんが昔よりは

 

 

増えてきたように思います。

 

 

 

 

 

しかし、

 

 

 

 

以前にお話ししたように

何を話しても気持ちが変化しない人もいます。

 

 

 

 

ただ、大半の人は話をすることによって

 

価値観が変わります。

 

 

 

 

 

今まで歯の価値をそこまで

重要視してこなかった患者さんでも

 

 

それはただ、今まで歯の大切さを

知り得る機会がなかった為

 

 

歯の大切さを軽視していた

だけの事が多いからです。

 

 

 

 

ゆえに、歯が大切だと

思ってもらう為に

どうすれば良いかと言うと

 

 

 

歯の価値観を伝えれば良いのです。

 

 

 

 

 

しかし、これではあまりにも

漠然としていて分からないですよね。

 

 

 

そこで今回特別に

患者さんにお話する内容を

お伝えします。

 

 

 

 

歯の価値観の伝える内容の例

 

 

①神経を残す事がなぜ大切なのか?

 

 

②神経を取ると

 どんなリスクがあるのか?

 

 

③抜髄した歯のリスクとは?

 

 

④失活歯が多いと

 将来どんなリスクがあるのか?

 

 

などを伝える事です。

 

 

 

もちろん、これは一例です。

 

 

 

 

患者さんにとって、

歯の価値観、大切さ

 

 

伝えられるような事であれば

どんどんお伝えしていき

 

 

患者さんに正しい歯の価値観を

持ってもらうと良いです。

 

 

 

 

 

私たち歯科医師は

抜髄した歯のリスクを知っています。

 

 

 

だから出来るだけ

神経を取りたくないと感じています。

 

 

 

その結果、もし歯科医師である

自分自身が歯科治療を受けることになれば

 

 

自費の治療を希望します。

 

 

 

 

でも患者さんは

神経を取った後のリスク

 

 

将来の問題など

当然知りません。

 

 

 

 

患者さんの中には

一度治療すれば

 

 

同じ歯は二度と虫歯にはならないと

思っているも多くいます。

 

 

 

 

 

 

したがって、まずは治療説明よりも

患者さんが知らなくて損してしまっている事を

 

 

親身になってお伝えする

ということが必要です。

 

 

 

 

自費治療寄りの説明でも

保険治療寄りの説明でもなく

 

 

どちらかは患者さん自身が

選択できるように。

 

 

 

 

 

ただ、その選択の際に

要となる知識をお伝えすることです。

 

 

 

 

上記にある、お伝えする内容の例は

 

 

①〜④のどれもが

私たちからすれば

 

 

知っていて当然と

思っていることですが

 

 

実際は、きちんと知っている患者さんは

とても少ないです。

 

 

 

 

そのことを踏まえた上で

患者さんにお話しましょう。

 

 

 

 

たまに、

 

 

「これ位のこと知っているでしょう?」

 

 

と言う感じで患者さんに

お話している先生がいます。

 

 

 

 

こちらからすれば、毎日

何十人の虫歯治療を行っていて

 

 

その中には、初期虫歯もあれば

抜髄をすることもあります。

 

 

 

 

そうなると、何も特別なことではないし

 

ルーティンワークになりがちです。

 

 

 

 

しかし、患者さんにとっては

限りある歯のうちの一本の歯の治療です。

 

 

 

 

自分のこととなって、

初めて、ちゃんと聞こう

と言う姿勢を持てます。

 

 

 

 

だから、この時に説明する事は

一番患者さん自身が聞く耳を

持っています。

 

 

 

 

そのチャンスに

 

しっかり説明し

 

理解してもらいましょう。

 

 

 

 

 

興味のないことや、難しい事は

理解できないのが普通です。

 

 

 

 

自身に置き換えてみて下さい。

 

 

 

普段、料理をする事がないとします。

 

 

しかし、必要に迫られて

料理することなりました。

 

 

 

 

それは、このまま外食を続けて

行くと病気になると診断されたから

 

 

自炊に切り替える必要があると

言われたからです。

 

 

 

 

こうなって初めて

自炊がいかに良いのか

 

 

外食ばかりでは体に良くないと

言う事を知り

 

 

その生活を続けることが

自分にとって将来どんな

 

 

悪影響を及ぼすかを知ります。

 

 

 

 

 

 

ここで、今まで全く興味も

なかった料理に対しても

 

 

少し積極的に覚えて

いかないといけないなと思います。

 

 

 

 

もちろん、これを機に

料理好きになる人もいますが

 

 

そこまでいかずとも

無関心だった料理に関心を持つ

ようになります。

 

 

 

 

 

そして、どう言う料理を

作る必要があるのかなどを調べ

 

 

自分の将来の健康な体のために

できることをするようになるでしょう。

 

 

 

 

 

 

これと同じことで、

 

 

患者さんも今知らないだけで

誰かが教えてくれて知ることが

 

 

出来るのならば

歯に対しても積極的に

 

 

自分の将来の歯と健康のために

治療をしたいと思っているのです。

 

 

 

 

 

 

そのために

まず歯科医師である私たちが

 

 

出来ること・すべきことは

 

 

歯の価値を伝えることです。

 

 

 

 

 

 

重複して言いますが

 

 

大切なのは親身に患者さん

向き合うことです。

 

 

 

 

治療説明よりも先にすることで

 

患者さんにとって良い選択をできる

 

知識をお伝えしていきましょう。

 

伊勢海 信宏

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