歯科医院の分院展開について その②

前回の『歯科医院の分院展開について』

 

http://haisyakaigyo.com/?p=1202

 

の続きのお話です。

 

 

前回もお伝えしましたが

分院展開をするにあたって

 

 

上手く行くケースと

上手く行かないケースがあります。

 

 

一軒目がどれだけ上手くいっていても

二軒目がそうなるとは限りません。

 

 

 

それどころか、一軒めの利益を

二軒目の赤字の補填にしないと

いけないなんてこともあります。

 

 

せっかく分院展開するなら

二軒出しているのだから

二軒分の利益がほしいですよね。

 

 

 

 

では分院展開で上手く行くケースは

上手く行かないケースと何が違うのでしょうか?

 

 

 

私が考える2つの違いは以下の通りです。

 

 

 

仕組み化されている

 

今のクリニックで仕組化が

しっかりされているクリニックは

分院展開しても上手くいく可能性が高いです。

 

 

 

・集患の仕組み

 

・治療教育の仕組み

 

・自費コンサルの仕組み

 

・スタッフ教育の仕組み

 

などなど。

 

 

 

どこまで仕組み化されているかで

差がつきます。

 

 

 

逆に、今のクリニックの業務を

感覚でやっているクリニックは

 

 

分院をだした時に上手くいく確率が

減ります。

 

 

 

今のクリニックは開業からの

オープニングメンバーがいる。

 

 

そのため、仕組みなどを明確に

していなくても院長とスタッフが

フォローし合いながら上手く運営できている。

 

と言う場合が、よくあります。

 

 

 

 

何も仕組み化していなくても

個人の裁量に任せて、スタッフみんなが

同じだけの仕事を出来ることは

素晴らしいことですし理想です。

 

 

 

 

しかし、現実には、それはなかなか

難しいことです。

 

 

 

どうしても、個人の仕事の仕方には

ばらつきが出てきます。

 

 

だからこそ、クリニックでは

仕組み化が必要なのです。

 

 

 

仕組み化すべきものはクリニックに

よって様々です。

 

 

 

もちろん、例に挙げたもの以外にも

たくさんあるでしょう。

 

 

 

そして、その仕組みも色々な方法があるはずです。

 

 

クリニックによって、特色も違うし

患者層も違うので、当然のことです。

 

 

 

逆に、他院の真似をして仕組みを

作っても自分の医院には合わず

 

結局その仕組み化は

役割を果たさないかもしれません。

 

 

 

 

したがって、仕組み化をするには

必ず自院に合った仕組みを

きちんと考えて作る必要があります。

 

 

 

今まで、仕組みがなく

感覚的にしてきたことを

いちいち仕組み化していくことは

面倒に感じるかもしれません。

 

 

 

 

しかし、仕組み化さえされていれば

あとは、それをきちんとこなせば良いのです。

 

 

 

 

仕組み化が徹底されていれば

スタッフのメンバーが変わっても

同じことを続けていけます。

 

 

 

そして、感覚でしているのではないので

忘れることがありません。

 

 

ゆえに、常に患者さんに対して安定した

医療サービスを提供することができます。

 

 

 

 

仕組み化されていないと

 

「あのスタッフの時は良かったけど

 このスタッフはしてくれない」

 

など、どうしても医療サービスに

ばらつきが出ます。

 

 

 

そして、それはクリニックの評判を

落としてしまうことになります。

 

 

 

仕組みを最初に作り上げるのは

大変ですが、最初さえ頑張れば

 

 

あとは、個人の感覚だけに

頼っている仕組みがない状態より

格段に楽になります。

 

 

 

今、感覚的にしかしていなくても

それで上手くいっているのならば

 

それを、『仕組み』として

しっかり決めてしまえば良いだけなの

そんなに面倒ではありません。

 

 

 

分院展開で成功している医院は

仕組み化ができているところ

非常に多いです。

 

 

これを機にクリニックの仕組み化に

着手してみると良いですね。

 

 

 

 

 

 

本院と同じ状況の立地の開業候補地

 

一言で上手くいっている歯科医院

言っても

 

・都心でしているケース

 

・地方でしているケース

 

・駅前でしているケース

 

・郊外でしているケースと

 

さまざまあります。

 

 

 

もし分院展開するのであれば

本院と同じ様な状況の立地で

開業する方が成功の確率は高くなります。

 

 

 

地方の郊外型と

都心の駅前とでは

やはり医院のやり方は違ってきます。

 

 

 

患者層も違いますし

宣伝広告の方法なども違いますよね。

 

 

 

患者さん層が違うと言うことは

患者さんが求めている治療も違います。

 

 

 

また、患者さんとドクターとの

接し方や距離感も違います。

 

 

 

今のクリニックと似ている状況の

立地であれば、今まで通りのやり方が

通用しますが、全く違うところであれば

通用しません。

 

 

 

詳しくない土地での分院展開は

患者さんの求めているものが

分からないリスクもあります。

 

 

 

せっかく一軒目で成功しているので

あれば、そのデータと経験を生かして

あえて、賭けに出るのではなく

 

 

リスクの少ない立地で

分院展開する方が良いでしょう。

 

 

 

 

したがって、分院展開を

考えているのなら

今のクリニックで

 

しっかりと仕事を仕組み化できているのか?

 

を考えてください。

 

 

もし、できていないなら

まずは、どんどん仕組み化していくことです。

 

 

 

そして

次に分院を出す場所は

 

本院と同じ様な立地で開業できるのか?

 

考えて下さい。

 

 

 

 

これも大切な要素となってきます。

 

 

 

分院展開をして成功するには

まだ他にも条件がありますので

次回にまた続きを書きますね。

 

伊勢海 信宏

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