治療の中断パターンを知ろう③

今回は初診中断のお話、最後になります。

 

 

 

最後のパターンは

 

ラポールが出来てない時に

 

抜歯やその他、大きな治療の話を

 

してしまっているケース

 

 

 

 

これもよくあるケースです。

 

 

 

 

 

そしてこのケースの場合は

残念なことに時間が経っても

 

 

そのクリニックに再来院されない

可能性が高い状況です。

 

 

 

 

例えば、

 

「抜きたくない、できれば歯を

 残したい」

 

 

と希望がある患者さんに

 

 

「これは無理ですね。

 この歯は残せないです。」

 

 

と初診当日、すぐに言ったり

している場合。

 

 

 

 

 

こう言った内容は

いくら初診時でわかっていたとしても

 

 

初診ですぐに伝えるのではなく

このように言ってみてください。

 

 

 

「他の歯にも虫歯があるので

 

 その治療をしながら経過をみて

 

 一緒にどうするか考えましょう」

 

 

 

 

 

そして、2回、3回と

他の虫歯治療で患者さんが

 

 

治療に通っている間に

患者さんといろいろ話してから

 

 

主訴の歯の治療を

どう進めるのか

 

 

最終決断を出してください。

 

 

 

 

 

なぜなら、実はこの時点では

歯科医師と患者さんとの間に

 

 

精神的ギャップがあるからです。

 

 

 

 

 

歯医者の思考

保存不可能な歯 = 抜歯  です。

 

 

 

でも、患者さんは

保存不可能かどうかは

 

 

自分ではわからないし

 

どうにかならないかな?

 

治るんじゃないかな?

 

 

と思っています。

 

 

 

 

 

学術的に抜歯適用であったとしても

 

患者さんは

そんな事はわからないので

 

この先生を信用できるか

どうかで判断します。

 

 

 

 

そこで、

 

歯を抜いたり 

その他の大変な処置を

 

 

ラポールがない一回目で伝えても

受け入れてくれない可能性があります。

 

 

 

 

あくまで可能性であり

 

最初から「先生に全てお任せ!」

 

という感じで受け入れる方も

 

もちろんいます。

 

 

 

 

 

そう言った患者さんであれば

初めから歯の状態をきちんと伝え

 

 

抜歯になる旨などを伝えても

問題ないでしょう。

 

 

 

 

 

しかし、そう言ったタイプの人

なのかどうかも含めて

 

 

初診では見抜きにくいかと思います。

 

 

 

 

ゆえに、

 

ここはすごく大切なことです。

 

 

 

 

学問的に正しい

=患者さんが納得する

 

 

では無いという事です。

 

 

 

 

 

でも、多くの先生が

このパターンで話を進めてしまっています。

 

 

 

 

そこで、こう考えてみてください。

 

 

 

 

 

学問的に正しい 

 

⇒ 相手の気持ちを考えて話をする 

 

= 患者さんが納得する です。

 

 

 

 

学問的にいくら正しくても

歯科的知識がないのに

 

 

矢継ぎ早に口腔内の現状を

話されても理解できません。

 

 

 

 

相手の気持ちを考えて話をする

 

 

このステップが重要です。

 

 

 

 

これを経て、ようやく患者さんに

伝わったと言えます。

 

 

 

 

これを踏まえずに

患者さんの気持ちを考えず

 

 

寄り添わず

いくら説明をしたところ

 

 

歯科医師側は「伝えた」と

思っていても

 

 

患者さんからすると

 

 

「先生が勝手に喋っている」だけ。

 

 

 

 

何も伝わらず、信頼なんて

得られません。

 

 

 

 

 

例えば

こんな主訴の人がいたとします。

 

 

 

『半年以上前から

 歯ぐきから出血している。

 

 

 歯も揺れるし、

 見た目も変な気がする。』

 

 

 

実際に口腔内をみて

レントゲン撮ってみて

 

 

あなたは「ガン」だと診断しました。

 

 

 

 

そこで

 

『これは、かなり進行している

 ガンです。 

 

 

 すぐ紹介状書くので大きな病院に

 行って近々オペして下さい。

 

 

 でもかなり進行しているので

 ガンが転移しているかもしれません。

 

 

 転移した場合では・・・・・。』

 

 

 

と言うでしょうか?

 

 

 

 

たぶん言わないと思います。

 

 

 

 

理由は、しっかり相手の気持ちを

考えているからです。

 

 

 

この場合、できるだけ早く病院に

紹介状をかいて、行ってもらうのは

 

 

大切ですが、相手の気持ちを考えると

こんなふうに伝えることはできませんよね。

 

 

 

 

もう少し、気持ちに配慮して

適切な言葉を探して

 

 

少しでも衝撃が少ないように

伝えようとしますよね。

 

 

 

それと同じように

抜歯が必要である場合や

 

 

大きな治療などが必要な場合は

相手の気持ちを考えて

 

 

言い方や

どのタイミングで言うかを

 

 

考慮してみてください。

 

 

 

 

 

 

抜歯などは、こちらにすれば

毎日何件もすることもある位

 

 

頻度の高い処置です。

 

 

 

 

言ってしまえば

大掛かりな処置ではないかもしれません。

 

 

 

 

患者さんが、思っているほど

痛みもなく、簡単に行える処置かもしれません。

 

 

 

 

しかし、患者さんにしてみると

どうでしょう?

 

 

 

自分の限られた数の歯を抜くことへ

不安を感じるのは当然のことだと

思います。

 

 

 

 

それを初診で初めて会った

ドクターにサラっと

 

 

「なんてことは無い」ように

説明されたら・・・

 

 

 

 

こちらの不安をわかってくれていない

 

 

自分の歯の事を考えてくれていない

 

 

 

と思ってしまうのでは

無いでしょうか。

 

 

 

事実を伝えて、患者さんに

自分の状態をわかってもらうことは

大切です。

 

 

 

きちんと理解してくれた上で無いと

大変な治療になって

 

 

必要来院回数が多くなった場合、

 

 

それこそ中断患者さんになってしまいます。

 

 

 

 

 

きちんと説明はするけれど

相手の気持ちを考えて言葉を選び

 

 

 

歯科知識の少ない患者さんにも

しっかりと理解してもらえるように

 

 

言葉を選び、お話するタイミングを

考えて説明しましょう。

 

 

 

 

 

もちろん患者さんが抜歯などを

すでに受け入れている様子であれば

 

 

初回に話しても問題ありません。

 

 

 

 

 

 

現状を伝えるという事だけでなく

相手にどの様に話したら

 

 

その現状を受け止めてくれるかを

どれだけ考えられるかが

 

 

信頼されるドクターになる

大切な事の一つだと私は思います。

 

伊勢海 信宏

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