日本の歯科医院の将来はどうなる?

現在の歯科医院は

西暦2000年よりも以前の状態とは

かなり変化しています。

 

 

 

実際に、歯科医院の売り上げの

ピークは平成8年(西暦1996年)。

 

 

そこから下降曲線を辿り続けています。

 

 

もう、20年以上ずっとです。 

 

 

なかなか深刻ですよね。

 

 

これから先はどうなるのでしょうか?

 

 

これから歯科治療を

20〜30年間ぐらいしていく年齢の

先生にとって重要な問題だと思います。

 

 

 

世間では

 

『歯科業界は

 まだまだこれから伸びる。』

 

と言われる方もいます。

 

 

 

その理由は以下の様なことが多いです。

 

・治療が必要なのに

 通っている人が少ないから、

 潜在的需要はまだまだある。

 

 

・メンテナンスに通っている人も

 少ないからまだ伸びる。

 

などなど。

 

 

 

でも、私はこれらの意見に対して

疑問を感じます。

 

 

治療に通っていない人を

どう通わせるのでしょうか?

 

 

メンテナンスをする人が

突然増えるのでしょうか?

 

 

世間の意見に楯突くわけでは

ありませんが

 

「なるほど!では、歯科医院は安泰だな!」

 

と簡単に納得できるわけではありません。

 

 

口で言うのは簡単ですが

それを具現化するのは別問題です。

 

 

 

戦争は無くそう!と言っても

地球上から戦争が無くならないのと同じように

 

 

現実化するのは非常に難しい問題です。

 

 

戦争の問題を出してしまうと

いやいや、それは言い過ぎ・・・と

 

 

突っ込まれそうなので

補足しておきますが

 

 

私が言いたいことは

歯科医院の売上を医院単位ではなく

 

 

歯科会全体として上げて行くことは

個人でどうこう出来るレベルの

問題では無いと言う事です。

 

 

 

したがって、今後の歯科医院の経営、

売上がどうなるか?と考えたら

 

 

私は、歯科医院は経済的側面から

見れば今よりも確実に厳しくなる思います。

 

 

 

この問題を楽観視する人にとっては

なんで?と思われるかもしれませんが

 

 

私が楽観視できず

更に厳しくなると思う理由は

いくつかあります。

 

 

・人口がずっと減り続ける

 

・歯科医院数のさらなる増加

 

・開業時の設備投資が高くなっている

 

・人件費が高くなっている

 

・HPやITツールなどで

 ランニングコストが増加

 

・虫歯の減少

 

・日本や世界経済の混沌

 

などの理由があります。

 

 

 

今は大丈夫だから、将来も大丈夫

という保証はどこにもありません。

 

 

明るい未来を語るのは楽しいですが

それを盲目的に信じて

 

そうならなかった時は大変です。

 

 

 

むしろ、冷静にデータを見れば

歯科が、これからドンドン良くなる指標は

ほとんどありません。

 

 

 

誰でも辛い現実を突きつけられるより

楽しいことを言われた方が嬉しいですし

 

信じたいものです。

 

 

 

しかし、根拠のないそれらを信じて

結局痛い目を見るのは自分自身です。

 

 

世間の歯科が関係ない人が

どれだけ「大丈夫」と言っていても

 

 

それを信じて

何の対策もせずに過ごし

 

 

歯科業界が落ち込んでしまった時に

「大丈夫」と言った人は

痛くも痒くもありません。

 

 

 

「あ〜あ、ダメだったか」

の一言で終わりです。

 

 

何の責任もないし

何のダメージもありません。

 

 

それどころか、

「そんなの言ったっけ?」

 

 

と自分の言ったことを

覚えていない人もいるかもしれません。

 

その程度です。

 

 

 

ゆえに、良い意見も悪い意見も

簡単に信じてしまわず

 

 

自分でしっかり調べて

自分の考え、意見を持ちましょう。

 

 

そうすれば、世間の声にも

周りの声にも惑わされることはありません。

 

 

 

そして、 冷静に物事を見ることが大切です。

 

 

 

将来は危ないかもと考えて

行動している方が、予防策があります。

 

 

上手く行く人は、先のリスクを考えて

必ず準備をしています。

 

 

ぜひ、今から準備をすることが大切です。

 

 

 

「これからは歯科経営が厳しいかも。」

 

と世の中の殆どの歯科医師が気づいてから

自分もの対策をするのでは遅いです。

 

 

備えあれば憂い無し。

 

 

危険な状態になってから

手を打っても

 

 

その対策の効果が現れるのに

時間を要します。

 

 

 

まず、増患したいと思って

広告をしたとして

 

 

大きな看板をつけて

一時的に新患が増えたとしても

 

 

それが定着してくれるかは

わかりません。

 

 

 

また、定期検診率をアップさせる為には

患者さんに定期検診の重要性、

 

 

必要性を持ってもらう必要があります。

 

 

もう既に定期検診の重要性を

理解している患者さんは良いですが、

 

 

今までは歯が痛んだ時

歯が欠けてしまった時にしか

 

 

歯科医院には行かない人にとって

これらの考えを定着させることは

なかなか難しいものです。

 

 

 

 

ゆえに、考え方を定着させて

更に、きちんと定期検診に継続的に

行くようになるには時間がかかると言うことです。

 

 

 

経営が悪化したからと言って

すぐに、患者さんの意識が変わるわけではありません。

 

 

その為、先を見越して先に行動する。

 

これが大切です。

 

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