歯科医院を経営していく上で考える
重要な問題があります。
もちろん開業せずに勤務の先生でも同じです。
それは人生のリスクを直視することです。
リスクとは
ある行動をすることによって、
(あるいは行動しないことによって)
損したり危険になったりする可能性を
意味する事です。
人生にリスクは誰にでもつきまといます。
・患者さん数が減ったり
・自費が突然下がったり
・スタッフが辞めたり
・解雇や減給されたり
・病気になったり
・事故に遭ったり
これ以外にも様々あります。
人生にリスクがつきまとうのは
誰でも分かると思います。
でも重要なのは
リスクを知ることではありません。
なぜなら、
人間の95%はリスクを知っても
こう考えます。
『私は大丈夫だろう。』
『うちは上手くいっているし。』
『周りも平気そうだし。』
『今まで問題無かったし。』
と言うように
『大丈夫でしょ。』的な思考になります。
なぜこう考えるのか?
それには人間の2つの心理があります。
①面倒臭いことを避ける。
人間の根本は、
楽で早く結果を求めます。
だから
楽なダイエットが次から次へと生まれます。
「たった○○するだけで。」
と言うタイトルのノウハウ本が溢れてますが
でも実際には
人生が変わってないケースが多々です。
②明確な答えがない問題を避ける
誰でも悩みに対して
明確な答えが欲しいものです。
これは学校教育の影響なのですが、
問題には
明確な答えがあるとの思考です。
でも人生の問題には
明確な答えがない方が多いです。
これさえやれば人生が上手くいくって道はないです。
歯科医師人生も同じです。
必ず答えのない問題を考える必要があります。
ただ明確な答えがないから
止めてしまう人が多いのです。
話を戻しますが、
①と②の思考の結果何が起こるかというと
希望的観測という思考に行き着きます。
悪いことは起こらない、大丈夫だろう”
”今まで平気だったし、平気だよね”
と言う全く裏付けのない希望をもとに
リスクを見ないようにするのです。
貴希望的観測を人生の中で
取り入れば取り入れるほど、
リスクはドンドン貯まっていきます。
リスクが多くなればなるほど、
5年後10年後に
大きな問題となって表面化したりします。
そして大きな問題が出たときに、
自分の考え方が甘かったと気付きます。
もちろん
予期できないリスクなら仕方ないですが、
予期できるリスクの方が多いです。
なので大切なのは
自分のリスクを直視することです。
”私には起こらない”ではなく、
”もしかしたらこんな問題が起こるかも知れない”
と起こることを前提に受け止めることです。
受け止めることで次の一歩にいけます。
これが非常に重要です!
次回はリスクを知る方法や
直視した後の方法をお伝えします。