今回は
POP(ポップ)とポスターの活用
についてお伝えしていきます。
POPやポスターは
皆さんも、よくご存知だと思います。
POPは本屋や
ドラッグストアーなどで
紙にイラストと文章で
商品紹介が書かれていて
貼ってあるのを
よく見かけると思います。
ポスターも同様に
商品の紹介をしていて
お店に貼ってありますよね。
このPOPやポスターは
歯科医院でも貼っている
と言う医院も多いですよね。
そこで、今回は歯科医院で
POPやポスターを
どのように活用すると良いのか?
をお話します。
では、POPやポスターは何のために
貼っているでしょうか?
「商品を売るため」と言う方が
多いと思います。
実際にPOPやポスターを
自院で貼っている先生であれば
歯ブラシや歯磨き粉を
お勧めするために使っている事が
多いと思います。
その効果で歯ブラシなど
物販が売れることもあります。
そのPOPの使い方は
間違っていませんし
その活用の仕方もとても重要です。
そして、これが王道の活用法です。
しかし、それは当然、良い使い方
ではあるのですが
実は、それだけでなく
他の使い方をしても良いんです。
私が思うに、
例えば歯ブラシ数百円
と言うような
低価格帯の商品であれば
POPやポスターを
商品販売のために使うのは
良いと思います。
しかし、自費治療などを
POPやポスターで宣伝しても
そのPOPの効果で
「10万円や20万円の治療をしよう」
と言う気持ちに患者さんがなるのは
なかなか難しいと思います。
故に、大体が低価格帯の商品物販だけに
POPやポスターを使います。
とは言え、先生の中には
患者さんに歯科医院で
販売している歯ブラシや歯磨き粉などの良さを
POPやポスターから
知ってもらいたいけど
それ以外にも、自分の行っている
自費治療やその他の治療などに関しても
もっと知って欲しい、
よく理解して欲しいと
思っている先生が多くいます。
では、このような場合に
POPやポスターを
どのように活用すれば良いのか?です。
これは、いきなり商品紹介をしても
買う訳がありません。
例えば、インプラントの
ポスターを1枚だけみて
「これ、やります」
なんて決断する患者さんは
まずいないでしょう。
ただ、
「あのポスターを見て
インプラントしようと思いました。」
と言う理由を述べる患者さんもいます。
でも、これもきちんと元を辿れば
インプラントに以前から興味があって
その医院でもインプラント治療を
行なっていてポスターを見たので
「ポスターを見て・・・」
と言われます。
では、このような高価格帯の
治療などで
POPやポスターを有効的に
活用するためには
まずは、ポスターやPOPを
使う目的を変えて下さい。
どう言うことかと言うと
商品(ここではインプラントなどの治療)を
いきなり売るために
POPやポスターを使うのではなく
違う部分にフォーカスして使います。
いきなり売るためにしても
先述したように
それでは売れませんよね。
そこではなく、ポスターやPOPを
会話のきっかけ作りに使います。
例えば、自院でインプラントを増やしたい。
もっと患者さんに知って欲しい。
インプラント治療を受けて欲しい。
と思っているならば
患者さんが、インプラントを
する方向になるような
きっかけづくりのPOPやポスターを作ります。
どんな物かと言うと
欠損を放置している人や
失活歯の長いブリッジが入っている人に
このままだと歯を失って危ない
と言う事を
話すきっかけになるものです。
これは、あくまで一例ですが
このような該当する患者さんに
少し話すきっかけになる
POPやポスターを作ると
自然と売り込むという感じがなく
インプラントの話になっていく事があります。
この目的をずらす事が、とても重要です。
インプラントを勧めたい場合でも
いきなりインプラントの
カウンセリングをするのではなく
その前段階として話をする事が必要です。
そして、その話を自然に出来る
きっかけ作りが、とても大切です。
私の『歯科医開業ネットワーク』でも
皆さんに、このように話の
きっかけ作りのために
ポスターを使ってもらっています。
開業医ネットワークのポスターも
それ一枚でいきなりセラミックが売れる
患者さんが
「すぐにセラミックをしたい」
と言い出すと言うものではありません。
そして、そんな目的のためには作っていません。
そうではなくて、
患者さんに自費治療の事が
少し気になると思ってもらえて
そこから患者さんが
「先生これどういうことですか?」
と質問してくれる。
または、こちらが患者さんに話した時に
患者さんが
「あぁ、確かにこっちも書いてますね」
と、その会話が弾んだり
会話を始めるための
きっかけづくりのために
POPやポスターを使うと
本当に良いと思います。
勿論、歯ブラシ等なら
POPやポスターを見て買う
買いたくなるので良いです。
しかし、高価格帯の治療などに
なればなる程
それだけで商品を売るのではなく
その話のきっかけにするために
POPやポスターを
活用してもらえると良いと思います。
このように、動画やポスター、
POPなどを活用し
話し方も学んで変えていくと、
患者さんが
「インプラントしてみようかな」
「以前から少し気になっていたけど
矯正治療してみたいな」
と言う感じに抵抗少なく
興味を持っていってくれます。
是非、いろいろな仕組みや
ツールを上手く活用してみて下さい。
伊勢海 信宏
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