今回は『消費』について
お伝えします。
皆さんは「消費」をしているでしょうか?
生活に必要なものを買ったり
絶対に必要ではないけれど
欲求を満たすために買うことも
消費です。
そして、自分の子供の頃の事を
思い返してみてもですが
小中学生の頃はだいたい後者の
欲求を満たすための
「消費」ばかりしていたように思います。
お小遣いなんかでお金が手元に入ると
好きな漫画を買う
好きなゲームを買う
好きなハンバーガーを食べる・・・など。
しかし、大人になるにつれて
好きなことにだけお金を使って
消費するよりも
「投資」をする方が良い
と言う事を学んだり
周囲から言われたりするようになります。
例えば、消費ばかりしていても
その消費は将来への発展性がなく
お金がお金を生むような
投資のように
将来に繋がるお金の使い方を
した方が良いと言う事を
聞いたり、学んだことはあると思います。
これは、私自身も同じで
昔は消費ばかりをしていました。
しかし、30代の頃から勉強を始め
自己投資も含め、いろいろなお金のこと
投資の事を
きちんと考えるようになりました。
そして、お金について勉強する意識が
高くなってくると
『投資こそが正しい』
と言う考えになっていきます。
自分はお金のこと
投資のことについて
しっかり学んでいる
将来のこともしっかりと考えている
だから、消費ばかりしている
人達はダメで
その人たちは、もっと自分の時間も
お金も投資しなくてはいけない
と思うようになります。
俗に言う「意識高い系」に
私もなっていたと思います。
しかし、ある時
「本当に消費がダメなのではなくて
何に投資をするのかが重要だ」
と言うことに気づいたのです。
確かに投資は、とっても大事です。
だから、投資がダメではありませんし
投資も必要です。
ただ、同じように
消費がダメなのか?
と言うと、そんな事はありません。
「消費」と聞くと
無駄使いのように思えてしまいますが
本来は「消費」も、とても大事なものです。
なぜなら、この「消費」は
人生の喜びに直結する事が多いからです。
反対に「投資」では
リターンがあった時には喜びがありますが
直接的な喜びは
なかなか、ありません。
例えば「金」に投資をする人がいます。
将来、日本円が下がるかもしれないし
金に投資をして、
人生のリスクヘッジをしようと
金を100万円出して購入するとします。
でも、この時点で
「あー今日、金を買いに行くの
めちゃくちゃ楽しみ」
「金を買うなんて、とても嬉しいわ」
と思うことって、ありませんよね。
人生で初めて金を
購入するのであれば
初めての体験に、
どんな感じだろう?と
面白いかもしれませんが
購入が2回目、3回目となると
購入すること自体に
ワクワクすることも
楽しみも無くなっていく事でしょう。
このように、投資自体は
楽しみや面白さには直結しません。
人生は最後まで、自分なりに
上手くいくように計画を立てたり
いろいろな投資をしたりする
必要があります。
そうしていく為には
生きる上で一番何を
感じなくてはいけないのか?
と言うと
それは 喜び です。
今は人生100年時代と
言われていますが
その100年の中で
喜びを感じる経験が多ければ多い程
人生が豊かだと感じられます。
例えば、ずっとお金を切り詰めて
投資をして、自分の勉強ばかりして
お金も貯めて、将来、立派な
クリニックに築けたとします。
しかし、100歳で人生を
終えると言う時になって
「自分は人生で何をしてきたのかな?」
と自問をした時に
確かに仕事では、クリニックを
大きく出来ていたとしても
何も遊びをしていない
思い出に残る経験を何もしていない
となると、それで人生が
本当に良かった、満足だと思える人は
ほとんどいないでしょう。
勿論、仕事がとても楽しくて
私は仕事をしているだけの人生で良い!
と言う人は、それで良いです。
しかし、実際にはそう思う人は
すごく少ないと思います。
やはり、趣味でスキーに行きたい
スノーボードに行きたい
海外旅行に行きたい
釣りもしたい
温泉に行きたい
などなど、人それぞれ
いろんな趣味がありますよね。
それらがあるならば
仕事ばかりではなく
やりたい事をして
人生でいろいろな経験をしないと
人生の喜びは、なかなか得られません。
したがって、
「消費」=「悪」だと思わないことです。
投資することを勉強していくと
やはり消費はダメで、投資が最善。
投資は自分の将来のためになるもの
と言う考えになってきます。
しかし、それだけでは
「人生の喜び」は得ることが出来ません。
今の時間は将来、いくらお金があっても
買うことは出来ません。
80歳になって、もし10億円、20億円と
持っていたとしても
今の時間、1時間さえ買うことは出来ません。
だからこそ、私は是非「消費」をしてほしいと思います。
ただ、消費を促しているからと言って
何でもかんでも「消費すること」
を勧めているわけではありません。
絶対の条件として
人生を破綻しない程度に
消費をすることが、大切です。
破綻しない度合いを高めるため
消費をして色々な経験をする為にも
クリニックを良くしていく
と言うことは
とても良いことだと思います。
また、自分がクリニックを
良くする上で
スタッフ教育をする必要もあります。
それ以外にも
患者さんの歯を長く残すような
取り組みを行い
それを患者さんにお話したり
伝えることで
患者さんからの反応も返ってくれば
自分自身も、とても幸せな
気持ちになることが出来ます。
これは、仕事面でスタッフも自分も
満足度、充実度が上がることにも
繋がりますので
是非、仕事面でも取り組みを行い
クリニックを良くしていって下さい。
そして、仕事面だけではなく
プライベートでも、ある程度「消費」をして
人生を楽しんでいって欲しいと思います。
今の時間は後からは取り戻すことも
買うことも出来ません。
今しか出来ないことは
多少お金がかかるとしても
人生を破綻させてしまわない
範囲内でなら
どんどん、して欲しいと思います。
傍から見たら「無駄だな」と
思われるかもしれなくても
自分の人生を豊かに出来ること
楽しい、面白い、嬉しいと思えることならば
ちょっとやってみると言うのも
良いんじゃないかなと私は思っています。
それが、幸せに繋がるし
人生の思い出になると思います。
だから、消費は悪いことだと決めつけずに
自分の豊かさになる消費は
どんどんして欲しいと思います。
伊勢海 信宏
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