前回、前々回と「投資や資産の考え方」
についてお伝えしてきました。
おさらいになりますが
基礎編その①では
資産を日本円だけで保有していることは
世界的に見ると少し変わったことであり
危険性を孕んでいると言うことをお伝えしました。
(http://haisyakaigyo.com/?p=6979)
また、基礎編その②では
投資を始めるならば
その投資は、いつ日本円に戻すのかを
しっかり考えた上で投資をした方が良い
とお伝えしました。
(http://haisyakaigyo.com/?p=6981)
そして、今回は「預金とモノ」についてのお話です。
お金と言う資産がある時に
使い道として
・預金として銀行にどんどん貯めていく
・何か別のモノに変化させる
大きく分けて、この2つに分かれます。
どちらが良いと言うことを
明言することはできません。
当然、私の考えではこうなるんだろうと
思うことはありますが
将来のことは私も含め、誰も絶対に
的中させることはできません。
ただ、これまでの過去の状況や
今の世界的な状況を踏まえるとわかることも
あります。
それは、世に出回っているお金の量が
世界中で増えていることです。
米ドルや日本円に限らず
世界中で貨幣の数が増えています。
では、貨幣がどんどん増えた暁には
一体何が起こるのか?
と言うと……
基本的に、お金の価値が下がります。
そして、物の価値が上がります。
例えば日本も含め世界中で
お金がどんどん増えて10年前と比べると
10倍に増えたとします。
しかし、世界中で貨幣が10倍に増えても
物は10倍には増えません。
ピカソの作品数が10倍に増えることはありませんよね。
土地の面積が10倍に増えることもありません。
物の数は増えないのに
お金の数は10倍になるとどうなるのか?
物の値段が上がります。
なぜなら、お金を沢山持っている人は
10年前より10倍お金を持っています。
100万円持っていた人が
1000万円持っていることになるのです。
1000万円のお金があれば
少しくらい高くてもモノを買いたい
と言う人が、どんどん出てきます。
つまり、それに伴ってモノの価値が
上がっていきます。
要は、今まで100万円で買えていた物が
200万円、300万円と出さないと買えなくなるのです。
「そんなバカな!?」と思われるかもしれませんね。
しかし、これが現実に今、世界的にも起こっています。
勿論、これは世の中の人に
必要とされているモノだから価格が上がります。
どれだけ世界中でお金の数が増えようと
世の中の人に必要とされていないモノの
価格はどんどん下がります。
土地も同様で
必要としていない場所であれば
価格はどんどん下がっていきます。
しかし、必要とされている場所であれば
どんどん価格は上がります。
だから、わかりやすく
ダヴィンチやピカソの絵などの
アート作品も値段がどんどん上がっています。
また、ブランドもののバッグや
腕時計なども値段が上がっています。
このカラクリを知らないと
「十数年前は100万円以下で
買えていたブランドバッグが
今は150万円もするの不思議だな」
と思うだけで、それ以上の情勢が読めません。
貨幣の流通量がどんどん増加していて
お金を持つ人も多くなっている状況の中で
多少高くても、お金のある人は
値上がりした物でも「買いたい」と思います。
その影響で、さらにどんどんモノの価格も
上がっています。
この現実を知ると
「モノの値段がどんどん上がるの嫌だー」
と思いますよね。
でも、今回私はそれだけを伝えたいのでは
ありません。
私が今回、何を言いたいのかと言うと
これからは
・自分の資産を日本円だけで保有するのか?
・海外の貨幣に替えるのか?
・金や不動産、またはそれ以外の
貨幣ではないモノに替えるか?
を考えると良いと言うことです。
ここで大切なのは、何か1つだけに
集中投資をするのではなく
分散投資をすることです。
投資できる金額によって
分散できるかどうかも違ってきます。
例えば、貯金が10万円で
それを分散しようと思っても
その額では、分散する程ではないので
分散投資は難しいでしょう。
しかし、ある程度の投資資金があるならば
分散投資をした方がリスクヘッジとして良いと思います。
なぜなら、貨幣に投資するよりも
モノの方が保有していると価値が
実際に上がっているからです。
したがって、現金で貯金をしていくことも
大切ですが、投資できるだけ貯金が貯まったら
次は現金預金以外の投資を考えていくことも
良いと思います。
この「モノ」については
次回少しお伝えしていきます。
伊勢海 信宏
【ステップで学びたい先生へ】
メルマガ登録されると
体系的に学べ、
理解や成長が早くなります。