これまで3回にわたり
『投資や資産の考え方』について
お伝えしてきました。
基礎編その①
(http://haisyakaigyo.com/?p=6979)
基礎編その②
(http://haisyakaigyo.com/?p=6981)
基礎編その③
(http://haisyakaigyo.com/?p=6983)
その中で資産の見方をどう見るか?
について、前回は
紙幣とモノの見方を考えた方が良い
とお伝えしました。
これまでのおさらいになりますが
貯金をして、投資に回せるだけの
ある程度の余力が出てきたら
現金預金で日本円だけで
保有するよりも投資した方が
将来性を考えると
リスクが少ないです。
そして、投資をするならば
米ドルだけ、ユーロだけ、金だけ
と言うような1つに集中した
方法ではなく
いくつかの種類に分散した方が
リスクは更に低くなります。
そして、今回はこの分散投資をする際に
何を考えて投資をするのか?
をお伝えします。
今回は前提として
外貨投資よりもモノに投資をした方が
価値が上がる場合のお話です。
まず、投資をしようと思って
何かモノを買う時に考えて欲しいことは
将来、それを買いたいと思う人が
どれだけいるか?
と言うことです。
ここ十数年は、モノの価値が
ずっと上がっています。
勿論、全てのモノが
上がっているのではなく
下がっているものもあります。
つまり、先見の目があれば
十数年前に購入していたモノを
今売却しようとすれば
モノの種類や状態にはよりますが
購入時よりも高く売却できます。
同様に、今購入するモノが
10年後、20年後に買いたいと
思う人が多ければ
価値が上がっているモノならば
高く売却できると言うことです。
要は、最後そのモノを手放す事がある時に
どれだけの価値があるのか?
を見極めることが重要です。
将来、モノも含めて資産があり
そこから何かを新たに購入しようとします。
その時に、その資産はモノのままで
物々交換で新しいモノを
購入できるわけではないので
一旦必ず現金化する必要があります。
この現金化するタイミングで
どれだけの人が買いたいと思っているかで
金額に大きな差が出ます。
当然、多くの人が買いたいと思う
モノであれば価値は高くなります。
反対に、買いたいと思う人が
少なければ価値は下がります。
将来の需要を考えるのです。
趣味として、将来の需要を考えずに
「自分が好きだから」で買うのも
悪いことではありません。
しかし、資産として考えるのであれば
自分の好みだけで購入してしまうと
価値としては下がる可能性もあります。
しかし、将来の需要性を考えた上で
購入すれば
価値が下がってしまうリスクは
軽減されます。
今、自分の購入しようと
考えているモノは
10年後20年後に
買いたい、持ちたいと思う人が
どんどん増え続けるのか?
と言うことを、しっかりと考えて下さい。
そして、もう1つのポイントは
劣化しやすいものや
壊れやすいものは
どうしても資産価値が下がりやすい
と言うことです。
投資として買おうと思っているモノは
その点は、どうなのか?も考えましょう。
例えば、ブランドものもバッグなどは
使用をしていると
それだけで価値が下がります。
一部には、物凄く価値が出るものも
ありますが、ほとんどの場合は
下がる傾向にあります。
高額なブランドものには
刻印があり、その刻印が一年ごとに
新しくなっていくので
どうしても新しい刻印が高価になって
古い刻印は価値が下がってしまうものも
あります。
その辺りは、どのようなモノを
投資として購入するのか
しっかりと見極めましょう。
そして、最後の3つ目のポイントは
やはり「希少性」です。
「希少」なものは
買いたいと思う人が多くなるので
最終的には値段がつり上がります。
では、値段がつり上がるモノとは何か?
と言うと、需要に対して供給が少ないものです。
欲しいと思う人は多いのに
売りに出ているものが少なければ
欲しいと思う人は
「もう少し値段が高くても私は買う」
となります。
100円で売られているものでも
ある人は110円でも買うと言い
更に、それを聞いた他の欲しい人は
「それなら私は130円出す!」
更に他の人が
「それなら150円出せる!」
とオークションのように
どんどん価格が上がっていきます。
例えば、車でも古くても価格が
下がらないものは何か?と考えた時に
よく言われるのがフェラーリです。
フェラーリは希少性が高く
古くなっても買いたいと言う人が
とても多い車です。
元々、新車で買えないせいもあり
中古車でも十分に需要があります。
そのため、価格が下がりにくいモノと言えます。
だからと言って私はフェラーリを
購入することをお勧めしているわけでは
当然ありません。
ただ、投資として購入するのであれば
フェラーリのように希少性の高いモノを
購入することが大切です。
他にもアートも良い例です。
例えば、レオナルド・ダ・ヴィンチの
作品が、とても高くなっています。
実際に数年前にも作品が数十億円の
価値がつきました。
なぜ、これだけの価格がつくのか?
それは、彼の作品数が圧倒的に少ないためです。
作品数は圧倒的に少ないけれど
それを欲しいと思う人は
世の中にゴロゴロいます。
どれだけ少ないのかと言うと
ダ・ヴィンチの作品は
よく「10数点」と言われます。
世界には彼の作品と思われるものが
20点前後ありますが
専門家によって彼の作品かどうかの
見解が違うようで
「10数点」と言う、なんとも曖昧な
数字になるようです。
更に、この数少ない作品の殆どは
国の博物館や美術館が保有しています。
と言うことは、世の中に流通している
作品は更に少なくなります。
これ程までに有名なダ・ヴィンチの
作品ならば
アートが好きな人、
またはコレクターの人
そして、誰もが欲しがるモノを
自分のものにしたいと思う人達は
皆、欲しいと思います。
そして、ほぼ流通する事がない
希少性の高いものとなると
10億円でも20億円出してでも
手に入れないと
もう自分の手に入れる事は出来ない
と考え、それだけの莫大な価格でも購入します。
とは言え、この話は規模があまりにも
大きすぎて
私自身もよく分からない世界の話です。
ただ、資産の価値の構造と言うのは
このダ・ヴィンチの作品の例で
理解して頂けるかと思います。
今回、私がお伝えしたかった事は
決してフェラーリを買うことや
信じられない額のアート作品を
購入して下さい。と言うことではありません。
ただ、世の中の需要と供給
また、モノの将来の価値
希少性という点を考えて
モノに投資をすると良いと言うことです。
これから、モノに投資をしようと
考えているならば
そのモノはどんなモノが良いのか?
よく考えてみて欲しいと思います。
伊勢海 信宏
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