患者さんの口腔内を、どう扱うかで差がでる。(歯科研修医でも大切)

以前からお話していますが

 

 

患者さんの信頼を得られるか否かは

 

 

その患者さんが

まさに初めて来院された時の

 

 

こちらの対応でほぼ決まります!

 

 

『歯科医師の初診対応の注意点』

 

http://haisyakaigyo.com/?p=258

 

 

 

 

この初診来院時の対応は

とても大切というものですが

 

 

その初診対応のポイントには

5つのポイントがありましたね。

 

 

 

それは

 

①明るく元気な態度

 

②話を聞く(傾聴)

 

③共感

 

④丁寧な行動

 

⑤分かりやすい説明

 

です。

 

 

 

 

そして今回はこの中でも

 

④丁寧な行動

 

についてお話していきますね。

 

 

 

 

まず初診時のドクターの行動で
気を付ける点をお話します。

 

 

 

行動で気を付ける事は

丁寧に口腔内を扱うと言う事です。

 

 

 

 

「そんな事、当たり前すぎて

 いちいち意識する事ない」

 

 

と思われるかもしれません。

 

 

 

しかし、それは要注意です!

 

 

 

意外にも、これが出来ていない

ドクターが多いからです。

 

 

 

治療の腕は、意識しても
一日で変化するわけではありません。

 

 

それこそ経験を
10年、20年積まないと

できない世界もあります。

 

 

 

ただ、口腔内を丁寧に扱うのは
意識すれば今日からできます。

 

 

 

患者さんは、ドクターの

技術レベルを知る事はできません。

 

 

 

治療されても

 

痛いか痛くないかの判断はしますが

 

 

その治療の技術が

どの程度のものなのかまでは

判断できません。

 

 

 

 

私たち歯医者も、もし自分が

治療を受けた場合、

 

 

う蝕除去をされている最中に

 

 

「おっ!

 今、綺麗に除去されているな。」

 

とか

 

 

 

形成されている時に、

 

「すごく綺麗に、形成されている」

 

 

などとは、判断しづらいと思います。

 

 

 

 

まず模型を見なければ
治療技術はそれほど分からないでしょう

 

 

 

 

 

では、患者さんは

 

どこでドクターの技術を判断するか?

 

 

と言うと、それは

 

 

 

丁寧に扱ってくれているかどうか」

 

 

で、評価するケースが多いです。

 

 

 

 

 

 では、「丁寧に扱われているか」

 

の判断基準になる具体的な場面ですが

 

 

例えば

 

・そっとお顔にタオルをかける

 

・優しく口唇を引っ張る

 

・歯に当たらない様にミラーを操作する

  •  
  • ・ソフトにエアーをかける
  •  
  • ・チェアーを起こす時、倒す時に
  •  お声がけをする
  •  
  •  
  • などなど
  •  

 

 

 

一つ一つを丁寧に扱う事で
患者さんからの評価が高くなります。

 

 

 

 

当たり前のことなので

出来ていると思って

 

 

 

そこまで意識せずに日々の診療を

行いがちですが

 

 

これが意外に落とし穴で

こういった当たり前の

 

 

繰り返し行う事の方が

意識して行わないと雑になりがちです

 

 

 

患者さんは雑を嫌います。

 

 

 

 

歯医者だと、少なからず

 

「怖い」「痛い」

 

という気持ちで来院されています。

 

 

 

 

 

そんな中、荒い動作で治療を

行われるなんて

 

 

怖いし不安になりますよね。

 

 

 

その上、治療中は

フェイスタオルをかけられて

視界も遮られています。

 

 

 

 

歯科器材が見えたりすることも

怖いかもしれませんが

 

 

視界を遮断する事で

それ以外の他の感覚が

 

 

研ぎ澄まされますので

普段より過敏になります。

 

 

 

聴覚もそうです。

 

 

 

何気なく発したドクターの

 

 

「あっ!」

 

 

という言葉も

患者さんにしてみれば

 

 

「何!?失敗したの??」

 

 

と怖くなります。

 

 

 

 

そして、口腔内の感覚も敏感です。

 

 

 

 

頬粘膜を無理矢理引っ張ったり

小帯や舌を押し付けたり・・・

 

 

 

出来ているつもりで

意識しなくなってしまい

 

 

患者さんに痛い思い、

怖い思いをさせてしまっていませんか?

 

 

 

 

私たちもレストランへ行って
ガチャガチャ音をたてて運んで来られたり

 

 

雑にフォークやナイフが置かれると

 

 

お店に対して評価が

少し下がると思います。

 

 

 

このようにレストランでは

味がどんなに美味しくても

 

 

ホールスタッフの対応、作業の仕方

実際にお客さんに接するスタッフの仕事が

 

 

その店の評価に

とても影響します。

 

 

 

 

 

歯医者も同じ事で

患者さんに接するスタッフ全員の

行動が大切になってきます。

 

 

 

 

したがって、ドクターだけではなく

 

スタッフも一緒に

 

意識していく事が必要です。

 

 

 

 

 

 

お通しする際の立ち振る舞い

 

タオルのかけ方

 

エプロンのかけ方

 

コップの置き方

 

バキュームの扱い方

 

 

 

どれも、動作を一つずつ丁寧に

優しく繊細にすることです。

 

 

 

また、患者さんにお声がけ

できることは、お声がけしてから

 

 

動作に移すと

それだけで丁寧に出来ますし

 

 

患者さんも安心されます。

 

 

 

 

 

例えば、チェアーを倒す時に

 

「お椅子倒しますね」

 

 

 

起こす時にも

 

「お椅子起こしますよ」

 

 

 

そして、治療中に術者の

視界確保のために

 

 

チェアーの角度を少し変える

ために少しだけ角度を起こしたりしますよね?

 

 

 

そんな時は少ししかチェアーを

動かさないし

 

 

こちらも治療に夢中になっていて

うっかり無言で動かしてしまいがちですが

 

 

 

こんな時こそ気をつけて

お声がけした方が

 

 

患者さんは怖い思いをしなくて済みますよ。

 

 

 

 

 

またフェイスタオルを

お顔にかける際も

 

「お顔にタオルかけますね」

 

 

 

外す時も、外す前に

 

「タオル外しますね」

 

 

と一声おかけするのが良いでしょう。

 

 

 

 

すべてにおいて

 

丁寧か雑かを判断されます。

 

 

 

 

患者さんは

 

丁寧な行動 ≒ 治療が上手 

 

と言う評価をされますので
気を付けて、常に意識して

 

 

スタッフ全員で丁寧に

動作するように心がけてくださいね。

 

 

 

伊勢海 信宏

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