今回は『生命保険』についてお伝えします。
私の考え方としては
独身の方なら生命保険は
まだ基本的には必要ないと思います。
しかし、特に子どもがいる家庭では
生命保険は掛けておいた方が良いでしょう。
万が一、ご自身が亡くなってしまった場合
子供たちが苦労をする事になってしまうからです。
子供がおらず、夫婦だけの場合で
配偶者自身も稼ぐことが出来る力
働いていける力があるならば
保険をどこまで掛けるのかと言う問題は
各ご家庭の考え方次第だと思います。
しかし、やはり子供がいる家庭となると
生命保険を掛けないと言う選択肢では
万が一の時のことを考えると
不安があります。
残された子供のことを考えて
保険には加入した方が安心ではあります。
では、生命保険ですが
積み立てをしていく
貯蓄タイプのものや
掛け捨てタイプのものがあります。
貯蓄タイプのものは
保険料が掛け捨てタイプのものと比較して
高くなる傾向にあるため
とりあえず死亡保証だけ欲しい
と言う方は
掛け捨てタイプのもので良いのかなと
私は考えます。
子供が小さいうちだけは
掛け捨てタイプで
ある程度の金額を掛けていく
と言うのも1つの手かと思います。
そして、実際に私が
何に加入しているのか?
についてもお伝えします。
私は『東京医師歯科医師協同組合』
と言うものに入っています。
これは、東京だけでなく
関東・甲信越・静岡の1都10県の
医師もしくは歯科医師が加入できるものです。
その中に「グループ保険」と言うものがあり
会員とその家族が加入する事が可能な保険です。
これは、死亡または所定の
高度障害状態を保持する事ができる
生命保険です。
他には、私のいる神奈川県でも
神奈川県保険医協会があり
そこでもグループ保険があります。
これらのグループ保険は
どれもシンプルな生命保険の
掛け捨てタイプで
シンプルな分、割安な保険料であり
尚且つ保証内容は死亡の場合
会員本人は最大6千万円までと
充実しています。
(保証内容に関しては
各団体によって変わります)
したがって、団体や協会などの
グループ保険は
生命保険を考えている方にとって
良いと思いますので
ご自身が加入できるエリアなどの
保険協会などのホームページで
詳細を見てみられることをお勧めします。
このグループ保険の良いところは
前述したようにシンプルで十分な
保証と言う点以外にもあります。
それは保険料です。
例えば、保険料として
毎月数千円を支払っていたとします。
しかし、このグループ保険は
この支払っている保険料よりも
安くなります。
どう言うことかと言うと
前述した2つのグループ保険には
どちらも『配当金』と言うものがあります。
これは、これらの団体や協会が
1年ごとに収支決算を行い
剰余金が出た場合には
配当金として加入者に
一年に一度、お金を返してくれると言うものです。
例えば、神奈川県保険医協会では
直近5年間で約32%が
配当金として戻っていると言う
データがあります。
実際に私が加入している
東京医師歯科医師協同組合の方も
同じ位の配当金が入ってきています。
配当金が少ない時でも20%くらいは
戻ってきていて
多い時だと43%も戻ってくる時も
あります。
この配当金に関しては
年によって違いますが
それでも、結構戻ってきている
と言う印象です。
したがって、実際に掛けている
保険料よりも
すごく少ない金額で生命保険を
掛ける事が出来ています。
私の現状で言うと
3割かそれ以上の割引で
掛ける事が出来ている状態なので
非常に良いと思います。
普通の保険会社の保険に
加入するとなると
お金が戻ってくることもありませんし
そもそも保険料が高い事が多いです。
実際に、保険会社のものと
団体や協会のグループ保険に加入した場合で
どれくらい保険料に差が出るのか
違いも併せて検討してみると
良いかと思います。
是非、検討の際に候補に入れてみて下さい。
それから、生命保険を掛ける際には
自分が死んだ後の保険金の受取人が
配偶者なのか子供なのかによって
相続税が違います。
相続税とは、被相続人(死亡した人)から
財産を相続などした場合に
その財産に課される税金のことです。
そして、これとは別に生命保険の
死亡保険金にも相続税が課されます。
仮に、保険の受取人を
配偶者にしている場合
法定相続人1人あたり500万円は
非課税金額となります。
例えば、法定相続人となる子供が
二人いるなら
配偶者と子供2人で
500万円✖️3 =1500万円
が非課税金額です。
しかし、この非課税になる金額は
受取人が複数いる場合
受け取る金額の割合に応じて
分配されるので
一律で配偶者も子供2人も
500万円ずつ控除を受けられる
と言うわけではないのです。
しかし、この決まりを逆手にとると
実は、配偶者を受取人にするよりも
子供を受取人にした方が、
控除を余すことなく使うことができ
配偶者を受取人にするよりも
相続税の面でお得になります。
詳しい説明に関しては
私がするものよりも
インターネットなどで
税理士の方が書かれているものを
読んだ方が、わかり易く
詳細に書かれているので
読んでみて下さい。
クリニックの院長として
日々、クリニックを経営して行くことは
当然ながら、とても重要です。
しかし、もし自分に
万が一の事があった時に
残した家族のための
保険についても
考えてみるのも良いと思います。
今回、これを読まれている先生は
若い方も多いと思います。
将来、子供が産まれたら勿論ですが
お子さんがお腹にいる時からでも
最悪の事態を想定して
残される家族のために
少しでも保険を掛けておいたら
安全だと私は思います。
しかし、生命保険を掛ける
掛けないと言うのは
個人、または各家庭によって
考え方も様々だと思いますので
参考程度にして下さい。
生命保険に関しては
団体や協会のホームページで検索すれば
色々な情報を見る事が出来ます。
還元率なども検索することが
出来ますので
是非、参考にして検討してみて下さい。
伊勢海 信宏
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