多くの先生は
1日20~30人程の患者さんを
診ていると思います。
大きな声では言えませんが
その中で、苦手な患者さんがいると思います。
治療内容が難しい訳でもないけど
なぜか朝にアポ帳をみると
その患者さんが来ると分かって
気が重くなるようなケース。
好き嫌いは無いとは思いますが
話しやすい患者さんもいれば
逆に話し難い患者さんも
いると思います。
歯科医も人間ですから
だれでも少なからず
そんな気持ちはあるのではないでしょうか。
患者さん全員に対して
特に得意、不得意がなく
同じように感じている人の方が
稀だと思います。
それを、表に出すか出さないかは
別として。
この感情を表に出したら
それは問題ですし
「大人で仕事としてやっているんだから
我慢して下さい。」
と言うざるを得ませんが
心の中で思うのは
仕方のない面もありますし
そう言うものだと思います。
ただ、苦手だなと思う
患者さんがいたり
アポ帳を見て
気が重くなる相手がいるのなら
そのまま過ごさずに
そこで、して欲しい事があります。
それは、あなたの苦手な患者さんを
年代や性別などで分類して欲しいのです。
苦手だなと思うのには
患者さんのキャラクターによる部分もありますが
年代や性別で苦手なタイプが
あると言う事も、よく見受けられます。
よくあるのは20、30代の
女性歯科医師は40代50代の
女性の患者さんがやや苦手という
傾向があります。
自分では意識していないのですが
調べてみると、意外に特性が同じなのです。
ゆえに、まずは苦手な患者さんの
属性が無いかを調べる事が大切です。
そして、次に、もし大体の属性があるのなら
どうして苦手なのかを
考えると良いと思います。
なんとなく・・・と思っていても
それには絶対に理由があります。
なんとなく40代50代の
女性の患者さんは苦手。
なんとなく、60代以上の
男性の患者さんは得意じゃない。
幼児や小学生くらいの子が多い日は
アポ帳を見ると気が重い・・・
苦手意識を持っていると
いつまで経っても
その属性の患者さんと
より良いコミュニケーションが
取れなかったりします。
コミュニケーションは
最低限取っておけば良いと
思われている先生もいますが
治療の結果に
コミュニケーションは必ず関連します。
そして、患者さんにあなたの苦手意識
は少なからず伝わっています。
あなたの苦手意識が患者さんに伝わり
患者さんも心を開きにくくなります。
そうなると、信頼関係を築くことが
困難になるので、結果として
あなたが求めている治療が
出来なくなってしまいます。
「なんとなく苦手」を
そのままにせずに
打開する道はありますので
ぜひ自分の苦手な患者さんは
どんな感じなのかを統計を取り
そして、
自分の心で探ってみて下さい。
例えば、40〜50代の女性患者さん
に苦手意識を持っていることが分かったなら
どうして苦手と感じるのかを
書き出してみましょう。
小さなことで構わないので
ノートに思いつくこと全てを
書き出すのです。
例えば
- ・話を聞いてくれない
- ・自分の意見を貫く
- ・専門家ではない周りの人の
意見(口コミ)を信じすぎる
などなど
多分、これをしてみると
もっと多くの項目が出てくると思います。
他にも、幼児や小学生くらいの子が
多い日はアポ帳を見ると気が重い…
と言う人は、苦手だと思う理由を
書き出してみると
- ・子どもは泣くので治療に手こずる
- ・大きな声で騒いだりするので
他の患者さんに迷惑でないか心配になる
・治療中、付き添いの親の視線が
気になる
などなど
確かに仕方のないこともありますが
こうして書き出してみると
解決できそうなことがあることに
気づけます。
そして、子どもの治療で予約が
埋まっていると気が重い理由は
「子どもが嫌!」と言う事が
原因ではないことに気づきます。
それならば、その気づいた原因を
1つずつ打開できる方法を考えて
取り除いていけば良いのです。
40〜50代の女性が苦手と
思うのであれば
話を聞いてもらうには
どんな風に話せば
話に興味を持って
聞いてもらえるかを考えます。
こちらが、色々と説明しても
結局、自分の意見を貫く人には
その意見に、こちらが反発するのではなく
共感してみると
意外と患者さんの方がコロッと
こちらの意見に
靡くこともあります。
もちろん、その意見が医学的に
間違っていることなら
共感は出来ませんが
そうでないのなら
こちらも自分の意見や
お勧めすることだけに拘らず
「この人は、そう言う考えなんだな」
と割り切って
追わないことも良いと思います
自分に考えがあるように
相手にも考えがあるのは
当然のことです。
したがって、患者さんの意見も認めて
聞き流せるくらいになれば
ストレスには感じないでしょう。
また、子どものアポイントが多い日も
同様です。
子どもが多いと気が重くなると言う人は
程度の差はありますが
結構多いものです。
しかし、その原因はよくよく考えてみると
子ども自身ではな
『親』であることが多いです。
治療を見られている視線であったり
説明を聞いている時の
少し疑いを持っているような反応・・・
親は子どものことが
心配なのは当然なので
どうしても子どもが痛がったり
嫌がったりすると
過剰に反応してしまいます。
「この先生
ちゃんと診てくれてるのかしら?」
「子どもが痛がっているようだけど
大丈夫かな?」
「この先生、子ども相手だと思って
治療を少しテキトーにしているかも」
と、親は自分が治療をされている時以上に
ドクターに疑いの目を向けています。
そして、それがこちらにも伝わるから
余計に、やり辛いのです。
親は心配するのは
不安があるからです。
ならば、その不安を
最小限にすることで解決出来ます。
では、親の不安を
最小限にするためには何が有効か?
それは、コミュニケーションと
説明です。
やり辛いからと
親や子どもとのコミュニケーションを
少なくしてしまう人がいますが
そうすると患者さんは余計に
警戒心を持ってしまいます。
したがって、こちらから
積極的にコミュニケーションを
とるようにしましょう。
また、説明も少し過剰かな?
と思われるくらい丁寧に
そしてマメにすると
患者さんは安心してくれます。
このように、自分でも
気づいていなかった苦手な年代の
患者さんを把握し
その原因を探ることで
解決策を考え
打開策を打ち立てましょう。
1つずつの行動は小さなものでも
着実に実践していくことで
苦手な年代の患者さんが
いなくなるかもしれませんよ。
伊勢海 信宏
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