『怒る』と『叱る』の違い
わかりますか?
どちらも似ていますが、
実は大きな違いがあります。
この違いが今回お伝えしたい事です。
『あ~、こんなミスして』
『そんな事も、まだ出来ないの?』
なかなか、こちらが思うように
仕事が出来ないスタッフに対してイライラ。
こんな状況の時には、
だれしも怒りたくなる事
あると思います。
でもそこでグッと堪えて下さい!
やってしまいがちですが、
スタッフのミスが目についた時、
ついイラっとしてしまった時に
思った事を即座に言う。
これはダメです。
なぜ、ダメなのかわかりますか?
そう、これは『感情』で
怒ってしまっているからダメなのです。
『感情で怒らない』
これが非常に重要です。
確かにミスがあると怒りたくなる
気持ちはあります。
ミスやそれ以外にも
進歩がない。
勉強不足である。
など、どれも怒りたくなってしまう
と思います。
でも、ここでよく考えてほしいと
思います。
あなたは
相手に感情をぶつけたいのか?
それとも
相手に、これから
改善して欲しいのか?
どちらでしょう?
もし感情をぶつけたいのであれば
感情で怒れば目標は達成です。
思うように仕事が出来ない
ミスをするスタッフに
イラっとした、その時に思っている事
をそのまま伝える。
しかし、もし、これから改善して
欲しいのであれば
前者のように感情で怒っても
改善すると言う効果を出せません。
もし、感情に任せて怒ってしまう
頻度が多ければ、スタッフからは
「よく怒る、やりづらいDR。」
と思われてしまいます。
そうなると、本当にスタッフに
改善する必要があったとしても
「あのDRは、いつも怒っているから」
とスタッフが自身の反省すべき点、
改善すべき点に気づかず
DRの気性の荒さのせいにしてしまう
事もあります。
また、頻度が多くなかったとしても
やはり恐いDR、やりづらいDRと
思われる事は変わりません。
そう思われてしまうと
スタッフとの信頼関係も
築き難くなってしまいます。
そうなってしまわない為にも
そして
相手に改善して欲しいのであれば
感情の波が落ち着いてから
冷静に話し合って下さい。
冷静に、その人の事を想って話すこと
が改善につながりやすいです。
感情で怒れば
スタッフは改善よりも
その先生に怒りの感情を受け止める事だけで
精一杯になってしまうからです。
例えば、スタッフがいつも同じミスを
繰り返す場合
感情で怒ってばかりいても、
スタッフは、最初はきっと
「怒られた!恐い!どうしよう!」
と思うでしょう。
しかし、何度も同じミスを
繰り返すと言う事は
結局の所、改善すると言う所まで
行き着けない結果です。
改善の方法も分からぬまま、
次にも同じミスを繰り返す。
当然ですよね。
これには、
3つの事が考えられます。
①スタッフはミスに気づいているけれど
改善方法が分からない
②何が悪くて怒られているのか
分かっていない
③よく怒るDRなので
「また怒ってるな」
と軽く受け流している
これは、全て感情に任せて
怒ってしまう場合に起こる事です。
こうなってしまっては
お互いにずっと同じことの繰り返しで
何の進歩もないまま
仕事はやり辛いだけになります。
本当の意味でスタッフの成長を
考えるのであれば
冷静に話し合う習慣を
身に着けることが大切です。
この
『相手のことを想って、
良い方向へ指導する』
ことこそ、『怒る』ではなく
『叱る』ことです。
「怒る」と「叱る」は
似て非なるものです。
前の例をとってみると、
同じミスを繰り返すスタッフに
「〇〇さん、
前回もこうしていたけれど
こうする方が正しいよ。」
と教育する。
また、腑に落ちない様子であれば
「なぜかダメなのか、分かる?」
と理由を聞いて
きちんと説明してあげる事。
これで、スタッフは同じミスは
起こさないようになるでしょう。
このように、自分の感情を一方的に
押し付ける「怒る」ではなく
相手を教育しようと「叱る」ことが
とても大事です。
「叱る」ことで、
相手は必ず成長します。
同じ仕事をするなら
相手も自分も成長し
より良い環境で仕事をできる事が
ベストだと思います。
また、改善し成長することにより
さらにスキルアップをしようと言う
向上心も出てきます。
日々の中で、小さなことから
大きなことまで、数多くの
改善してほしいことがありますよね。
その一つ一つが
「怒る」か「叱る」かの違いで
結果が大きく変わってきます。
感情的に怒りたくなってしまう時も
あるでしょうが
一旦冷静になって
叱ることで、相手にとっても
自分にとっても
そして医院にとっても、
より良い結果となって返ってきます。
相手の成長のために
「怒る」習慣を捨て
「叱る」習慣を身につけましょう。
伊勢海 信宏
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