前回
『患者さんからの
歯科医院の紹介を増やす』
(http://haisyakaigyo.com/?p=656)
で、医院のパンフレットを
製作することをお勧めしました。
そして、今回はそれに引き続き
さらに具体的な
「パンフレットの中身は
どうしたら良いのか」
をお話します。
前回も触れましたが、
パンフレットは最初は業者に頼まず
自分で製作したもので良いと
お伝えしましたよね。
ただ、こう言うと
「パンフレットなんて
自分には作れない」
と尻込みしてしまう人がいます。
でも、パンフレット作りは
そんなに難しいものではありません。
ポイントを押さえてさえおけば
患者さんにも情報がしっかり伝わる
良いパンフレットを作る事が
できますので安心して下さい。
では、そのポイントです。
①表は医院名とイラストやデザイン
パンフレットの『顔』となる
オモテ面は出来るだけ
雰囲気が良い感じの
イラストにしてください。
イラストが医院のコンセプトや
雰囲気と合わないと言うのであれば
イラストでなくても構いません。
ただ、医院の良さが伝わるデザイン
にしましょう。
例えば、医院のコンセプトカラーは
綺麗な落ち着いた黄緑なのに
パンフレットの表の色が
真っ黒に赤字で医院名
だったとしたら・・・
違和感がありすぎですよね。
そして、その配色は強烈すぎて
なんだか痛い治療をされる歯科医院の
イメージを植え付けてしまいそうです。
また、イラストが好きだから
と言って、オモテ面にたくさんの
イラストを掲載し、小さな文字も
ごちゃごちゃとさせるのも
あまりお勧めできません。
これは個人の趣味もありますが
大抵の場合は
あまりごちゃごちゃさせてしまうと
落ち着いた雰囲気とは
かけ離れてしまいます。
また、それこそデザイナーが
作るものであれば
そこはプロなので
ごちゃごちゃしていても
お洒落なデザインを作る事が
出来るでしょう。
しかし、自分で作る場合は
ごちゃごちゃしたデザインは
お洒落にも見えにくいものです。
まずは手に取る人が
それを開けて
「 中を読んでみたい」
と思う感じの雰囲気にしてください。
この時点でダサい印象や
怖そうな雰囲気を
醸し出してしまう
パンフレットだと
誰も読みたいと思わないので
手に取られません。
②裏は地図・診療時間・電話番号
ここで一番重要なのは電話番号です。
なぜならパンフレットをみて
次にやって欲しい行動は電話予約だからです。
パンフレットを置く場所にも
よりますが
医院前に設置する場合
医院の場所は既知の情報ですよね。
ただ、前回もお伝えしたように
既患者さんがお知り合いの方に
紹介する際にパンフレットを
渡して下さる場合には
地図も必要です。
しかし、何よりも目立つように
して欲しいのは電話番号です。
もし、電話番号が
分かりづらい場所に掲載されていたり
文字の大きさが小さくて
探さないといけないようでは
パンフレットの価値が下がります。
③中面はクリニックの雰囲気写真
クリニック内がどうなっているのかは
患者さんが、とても知りたい情報です。
だからと言って、内覧してから
通院を決める患者さんは
ほとんどいませんよね。
でも患者さんは、本当は医院内の
様子も知った上で通院を決めたいと
思っています。
医院内は、どんな雰囲気なのか、
明るいのか?
落ち着いた感じなのか?
個室になっているのか?
など知りたいことは、沢山です。
ゆえに、それらが出来るだけ
伝わるようなクリニック内の
写真を載せてください。
そして、この時医院内の
風景だけを載せる人がいますが
必ずスタッフなどの「人」の存在も
少しだけでも良いので出して下さい。
人が写っている方が
無機質な感じがなくなり
さらに雰囲気が
伝わりやすくなります。
④院内のアピール
ここは、それぞれのクリニックで
違いますが、医院のアピールすべき内容
を書いてください。
例えば、
・治療に関するもの
・医院の内装のこと
・キッズルームがあること
・最新機器を導入していること
・カウンセリングに力を入れている
などなど・・・
色々あると思います。
そして、アピールしたいところは、
きっと沢山あることでしょう。
しかし、ここでもポイントが一つ。
それは、書きすぎないという事が
重要です。
書く量としては
2~3項目にしてください。
たくさんアピールしたくても
あれもこれもと詰め込めば
詰め込むほど、一つひとつの特色が
薄まってしまいます。
飲食店のメニューを思い浮かべて
ください。
沢山のメニューに
「当店一押し!!」「人気ナンバー1」
と書かれていたら
全然参考になりませんよね。
それどころか、
なんだか胡散臭さまで
感じてしまいます・・・
確かにどれも美味しい
料理なのかもしれませんが、
このメニューを見て
お客さんは、このお店の
本当の一押し料理が何かを
見つけることは出来ません。
そして、そのお店の特色も掴めません。
いや、もしかすると
「ごちゃごちゃしたお店」
というイメージが特色として
印象に残るかもしれません。
せっかくのアピールポイントが
ちゃんと伝わらないのでは、
元も子もありませんよね。
そうならない為にも、
最もアピールしたい、すべき項目を
2〜3個厳選して掲載して下さい。
ここまで4つのポイントを
挙げてきました。
「色々と制約があるなぁ。
センス良くできるかな?」
と不安になる前に
あまり凝り過ぎずに
まずはパソコンで作ってみると
良いでしょう。
そこそこパソコンが出来れば
2~3時間程度で出来ると思います。
まずはトライしてみましょう!
周りの人はプロに頼んでいて
とてもお洒落なのに、自作では・・
と思うかもしれませんが
上記ポイントで書いたように
ごちゃごちゃしていたり
ダサいのは、見る気をなくしたり
この医院、センスがないなぁと
思われてしまうかもしれませんが
ポイント抑えて、見やすく
色味などに気をつけてデザインすれば
プロほどのお洒落な仕上がりでなくても
患者さんは、見たいと思われます。
あくまで歯科医院は医療の場なので
パンフレットのお洒落さを追求して
それを理由に来院する人はほぼ
いないでしょう。
それよりも、見易く
雰囲気が伝わるパンフレットであれば
患者さんには
しっかりと内容が伝わります。
伊勢海 信宏
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