スタッフ教育の負担を減らすために 〜その②〜

前回の

 

『スタッフ教育の負担を減らすために 〜その①〜』

 

http://haisyakaigyo.com/?p=6764

 

 

の続きをお伝えしていきます。

 

 

 

 

 

前回のお話では

スタッフ教育の負担を減らす為には

 

 

「面接」の際に、

 

院長の求める考え方、価値観であるか

 

 

を見極める事が大切とお伝えしました。

 

 

 

 

 

 

また、スタッフは

コミュニケーション能力が

非常に重要になるので

 

 

 

その能力が高いことも

きちんと見定めるようにして下さい。

 

 

 

 

 

そして、もう1つ面接時に見るべき

ポイントがあります。

 

 

 

 

 

それは、『不満が多いかどうか?』です。

 

 

 

 

面接には、いろいろなタイプの人がいます。

 

 

 

 

ゆえに、面接の際に前職の

辞職理由聞いて下さい。

 

 

 

人が転職をするとき、

その理由には

 

 

前向きなものと後ろ向きなものがあります。

 

 

 

 

会社が倒産してしまった

と言うような場合は

 

 

転職せざるを得ないので

仕方のない理由です。

 

 

 

 

そうでなければ

 

 

・何かが嫌で辞めた

 

 

・嫌ではないが、

 「こういう事がしたい」

 と言う想いがあり辞めた

 

 

などの理由があります。

 

 

 

 

後者のような前向きな

理由の場合は良いのですが

 

 

前者のような後ろ向き

理由で辞めたと言う方には

 

 

注意が必要です。

 

 

 

 

とは言え、

実のところ基本的には

 

 

何か嫌なことがあって辞めた

と言う人が多く

 

 

8割くらいを占めているのでは

ないかと思います。

 

 

 

 

 

ゆえに、嫌な事があって

辞めたと言う人を

 

 

全て不採用にすべき

と言うわけではありません。

 

 

 

 

しかし、面接中にどれだけ

 

嫌だったことを言うか?

 

が注意ポイントになります。

 

 

 

 

 

 

例えば、面接でこちらから

前職の話について振った時に

 

 

「前の歯科医院では、

 こういう風ですごい嫌だったんですよ」

 

 

 

「前の会社では、

 こんなことがあって

 ひどかったんです」

 

 

と言うようなワードが

頻出していたら

 

 

そういう人は要注意です。

 

 

 

 

 

なぜなら、面接の場は当然、初対面です。

 

 

 

また、面接では自分をアピール

しなければならない場でもあります。

 

 

 

そんな大事な場で、

前の職場の文句を言っていると言うのは

 

 

不適切です。

 

 

 

 

プライベートであったとしても

初対面なのに、他の人の

 

 

文句ばかり言っている人を見たら

見ていて気持ち良いものではありませんよね。

 

 

 

 

 

正直言えば、「この人大丈夫かな?」

 

とさえ、思ってしまいます。

 

 

 

 

 

聞いている身としては

面接の時も同じことです。

 

 

 

 

もしかすると、実際に前の職場で

問題があったのかもしません。

 

 

 

 

しかし、その問題というのが

どれ程のものだったかと言うのは

全く分かりません。

 

 

 

 

前の職場の他の人からも

話を聞いたなら

 

 

その話の真偽もわかりますが

面接では、その人の言っている

 

 

意見しか聞けない状態です。

 

 

 

 

その中で、ずっと文句を

言っているような人は

 

 

 

人に対して文句を言う事が

 

「普通」になってしまっている人です。

 

 

 

 

 

つまり、何か問題が起こったり

何か叱られる事があった時に

 

 

「こんなことがあるのは

 

 この会社のせいだ。

 

 この医院のせいだ。

 

 上司のせいだ、同僚のせいだ…」

 

 

 

と、その原因を自分ではなく

他者に押し付けてしまいます。

 

 

 

 

このような他責思考の人を

入社させてしまうと

 

 

他のスタッフまで

巻き添えにされてしまいます。

 

 

 

 

面接の時には、当然ですが

面接先のクリニックの文句は言いません。

 

 

 

しかし、入社してしばらくしたら

何か嫌な部分、前の職場と違い

 

 

嫌だと思う部分が出てくると

 

 

「前の医院では

 こういう事をしてくれていたのに

 

 

 なんでこの医院では

 してくれないんですか?

 

 

 こんなのしてくれて

 当たり前なのに

 してくれないなんて

 

 

 この医院酷いですよ」

 

 

などと、同僚や医局で言うようになります。

 

 

 

 

すなわち、面接の時の文句が

多い人と言うのは

 

 

採用すると、その文句の矛先が

 

いつか医院や院長に向かう可能性が

 

とても高いです。

 

 

 

 

 

そのため、面接時に文句が多い人は

採用しない方が良いと思います。

 

 

 

 

職場で文句ばかり言う

スタッフがいると言うのは

 

 

医院にとっても

他のスタッフにとっても

 

 

良い環境ではありません。

 

 

 

 

 

だから、文句を言うスタッフを

できるだけ採用したくないですよね。

 

 

 

 

しかし、他責思考の人であっても

面接時に文句を言うと

 

 

評価が下がると言う事が

分かっているので

 

 

言わないと言う人もいます。

 

 

 

この場合は

簡単に見極められませんよね。

 

 

 

 

このような時には、もう1つ方法があります。

 

 

 

 

それは、まず先ほどと同様

前職の離職理由を聞いて下さい。

 

 

そして、前職への文句や不満を

少し言ったら

 

 

それだけで他責思考なのか

判断出来ないので

 

 

更に質問を加えます。

 

 

 

 

「前職で、これは嫌だったな。

 これはちょっと微妙だったな。

 

 

 と気になる部分が

 環境なども含めてあれば教えて下さい。」

 

 

と、軽い感じで聞いてみましょう。

 

 

 

 

 

これにより、前職への

 

不満や文句を言っても大丈夫

 

という環境を作り出して下さい。

 

 

 

 

中には、この流れに乗って

不満などを話し出す人がいます。

 

 

 

そして、もし話し出したら

こちらは、その話に乗って

 

 

 

「そんな事があったんだ。

 

 それは結構、辛いよね。

 

 他にも、何かあったの?」

 

 

と、話をどんどん聞き出してみましょう。

 

 

 

 

 

このようにして、

話を聞き出していくと

 

 

文句をあまり言わない人は

 

 

「そういう事もありましたが

 他では、こんな良いことも

 沢山してくれました。

 

 

 

 只、私の中でその部分だけが

 合わなくて辞めました。」

 

 

と言うように、

少しの不満は言ったとしても

 

 

ずっと不満を言うわけではありません。

 

 

 

 

 

全てを前の職場のせいにしたりせず

 

フォローを入れたり

 

 

自分の責任であることや

 

他責ではなく自責で合わなかったと言います。

 

 

 

 

 

 

反対に、他責思考の人の場合は

こちらが話を引き出すと

 

どんどん文句が出てきます。

 

 

 

 

 

このような方法をしてみると

隠れ他責思考の人かどうかが分かります。

 

 

 

文句を言っても良い環境を作り出して

 

相手が文句を言い出したら

 

院長はそこで話を終えるのではなく

 

 

相手の話しに、共感したりしながら

 

話を聞き出していってみて下さい。

 

 

 

 

ここで、次から次へと

前職への文句が出てくる人は

要注意です。

 

 

 

 

面接という限られた

短い時間の中で

 

 

全ての人の性格や能力を見極める事は

 

出来ません。

 

 

 

 

 

只、ある程度はその人のキャラクターを

 

把握して入社させないと

 

 

 

その後、院長自身が

教育に対する負担や

 

 

他のスタッフへの悪影響となって

現れてきてしまいます。

 

 

 

 

したがって、面接の際には

コミュニケーション能力が高いか

 

 

 

また、他責思考の人ではないか?

 

 

を、よく見て欲しいと思います。

 

 

 

 

院長の中には

人を見極めるのが難しい

 

 

そう言うことが苦手だと言う方も

いると思います。

 

 

 

 

その場合は、スタッフの中で

そのような事に長けていると思う人を選んで

 

 

面接に同席してもらうのも

良いと思います。

 

伊勢海 信宏

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