今回は
上手くいかない人のタイプ
についてお伝えします。
どんな分野でも
上手くいっている人と
上手くいっていない人がいます。
そして、歯科経営の分野では特に
年々この差が激しくなっています。
誰でも、ある程度は
「上手くいきたい」と思っています。
上手くいきたくない
と思っているはずはありません。
しかし、誰もが思ってはいても
皆が良い結果が出るわけではありません。
同じ時に卒業した同級生や
歯科医でなくても同年代の
周りの人を見ていると
皆、同じ人生を送っているわけではなく
様々な人生があり
違う結果になっています。
人それぞれの人生がある中でも
自分の人生を良くしたい
上手くいきたいと考えますよね。
これを読んでいる方であれば
歯科医院の経営や仕事の面で
成功したいと思っている方が多いと思います。
では、例えば歯科医院経営で
上手くいきたいと思った時に
どうすれば良いのかを
考える必要があります。
この時に、多くの人は
「何をやろう?」
と言うことばかりを考えます。
そして、何かを新しい取り組みを
してみたり行動を起こします。
しかし、それを1〜2年継続しても
期待した結果が出ていなければ
それをその後続けたとしても
結果は出ないと思った方が良いでしょう。
それは何か根底的に間違い(エラー)
があると言うことです。
エラーがあるまま先に
進んでいったとしても
決して結果は出ません。
よって、
「何かやろう」「何か変えよう」
と思って実行してみた事が
1〜2年継続しても
結果が出ないのであれば
新たに「やること」を考えるのではなく
今、自分がしている事は何なのか?
これは正しいのか?
と言う事を
一度立ち止まって考えて下さい。
私自身も、何かをしようと
思った時に、まず考える事は
「これが上手くいかない場合は
どういうエラーがあるのだろうか」
と言うことです。
実行する前に、失敗するとしたら
どんな問題点があるのか?を考え
その問題点を事前にいくつか
ピックアップしておきます。
また、先ほど述べたように
実行してからも思う結果が出ない時には
一度立ち止まって
自分のやり方は間違っていないか?
を考えるようにしています。
ここで、話を冒頭に戻しますが
世の中には、上手くいく人と
上手くいかない人がいるのですが
上手くいかない人には
いくつかタイプがあります。
1つ目は、
そもそも上手くいきたいと言う
モチベーションが大して高くない
と言う人です。
口では
「上手くいきたい。
こんな風になりたい。
こんな生活を送りたい。
人から好かれたい。
モテたい。
お金がもっとあったら良いな。
こんなスタイルになりたい。」
などなど、言ってはいるのですが
それに対する熱量が
そこまで大きくないと言う人もいます。
どれだけ言葉で「こうなりたい」と
言っていたとしても
やはり熱量が無ければ結果は出ません。
2つ目は
上手くいきたい気持ちは
あるけれど
なかなか上手くいかない人です。
1つ目の熱量のない人とは違い
熱量はあるのに結果が出ない。
このような人は
どこが間違ってしまっているのでしょうか?
1つ目の間違いは
考えていることを努力していること
だと思っていると言う事です。
このタイプの人は、
何か望む結果があり
その結果のためには
何をすれば良いか。
どうすれば良いか…を、よく考えます。
「この結果のためには、
こうすれば良いな。
もし、こうなってしまった時には
こうしたら良いな。」と。
考える事は大事ですし
私も前述したように
事前にエラーを考えてから
行動を起こします。
しかし、このタイプの人は
考えることだけで
満足してしまっているタイプです。
残念ながら
どれだけしっかり考えたとしても
考えているだけでは
結果は出ません。
考えて、行動して、
ようやく結果がでます。
しかしながら、本人は
ずっと考えてはいる為
やったつもりになってしまい
いつまで経っても
結果が出ず上手くいきません。
これでは、自分は
ずっと頑張っているのに結果が出ない
と言うギャップが生じます。
このギャップはストレスにもなりますし
何より時間の無駄です。
考える事は大事ですが
考えるだけでは結果には
何も繋がりません。
3つ目は
2つ目とは違い、
望む結果のために考え
アイデアや計画をもち行動を起こします。
しかし、そのアイデアや計画が
結果がとても出難いものである
または結果が出るまでに
非常に長い時間を要すると言う人です。
このパターンで悩まれている人は
とても多いです。
どんな事においても、
望む結果になるために
何からしていくべきか?
と言うのはある程度決まっています。
例えば、サッカーが上手くなりたいならば
基礎体力をつける
パスの練習をする
トラップの練習をする..など
ある程度すべき事は決まっていますよね。
それをした上で
実際に試合の時の
動きであったり
更に上のレベルのことを
練習して身につけていくと思います。
これを、始める順番を違えていて
最初から高度な練習をしたり
普段使うことのないような技を
練習したりしても
望む結果を出せるまでには
正しいステップで練習した人より
結果が出るまでに
確実に時間がかかります。
歯科医院経営でも同じで
順序を踏んでステップアップしていかないと
結果が出るまでに
無駄に時間をかけてしまう事になります。
このような人は
考えて行動を起こす実行力もあり
エネルギーがあります。
しかし、その行動に
結果は伴わない為
行動を続けているうちに
疲れてしまいます。
根気のある人なら
5年もしくはそれ以上
自分の考えた方法を
継続していて
それでも結果が出ないとなると
「本当にこれを続けていて
意味があるのかな…」
と、どこかで心が折れてしまいます。
そして、「もういいや」と疲れ果てて
諦めてしまう人もいます。
したがって、
考えて行動をすれば必ず成功する
と言うわけではないので
その点に注意が必要です。
4つ目は
上手くいくために
自分でも考えるけれど
周りの意見を聞いたり、
セミナーに行くなどして情報収集をする人です。
情報収集をする事は
とても良い事です。
しかし、このタイプは
情報収集をした「先」がありません。
知識は吸収するけれど
行動する事が出来ません。
つまり、学校の勉強と同じ感じです。
歴史の年号を覚える
英単語を覚えるなどをして知識を蓄え
自分的には成長した
感覚を味わえます。
知識はあるので、人との会話では
「それ知ってるよ。
それってこう言う理論だよね」
と話せます。
しかし、先ほども述べたように
行動しない限り
人生は絶対に変わりません。
上手くいくこともありません。
自分の知識がどれだけ増えても
行動を起こさない限り
何も変われないので
行動を起こせないと言うタイプです。
こう言う人は、結果が出ない
何も変われていないにも関わらず
知識は増えているので
自分的には成長している感覚があります。
この「成長している感覚」が、
非常にマズイです。
この感覚があると
やはり気分的には高揚します。
ところが、現実問題としては
結果を伴う成長を全くしていないので
他のパターンと同様に
どこかで疲れてしまいます。
5つ目は
4つ目のタイプの人のように
学び知識をもち、加えて行動に移します。
先程までの話で言えば
知識をつけ行動を起こせば
結果は伴うはず
と思われるかもしれませんが
これも残念ながら
結果を伴わない人がいます。
それは、行動のクオリティが低い人です。
例えば、接遇セミナーで
「挨拶をしましょう」
と言う話を聞いたとします。
それを受けて、挨拶は大切だと思い
スタッフや患者さんに向けても
挨拶をしていこうと行動に移します。
しかし、その挨拶が
相手の目を見る事なく
テンションも低く
小さな声でしているようなものだとしたら。
これで、接遇セミナーで学んだ
挨拶をすることによる本当の効果を
得られるでしょうか?
きっと、この挨拶では
された側の人は
気持ち良く挨拶をされた
と言う風には思わないでしょう。
ただ、挨拶をした側は
「挨拶した」と思っています。
これは、その行動の本当の意味
効果まで考えず
「した」か「していない」でしか
考えられていないせいです。
しかし、結果を求めるのであれば
行動を「した」か「していない」かではなく
している行動のクオリティが
非常に重要です。
知識重視型の人は
クオリティよりも
「しているから良い」
と思っている人が多いです。
このタイプの人は、指摘しても
「あ〜、知ってる知ってる。
大丈夫、わかってるから」
と言う言葉が多いです。
私は、この
「知ってる、分かってる」
と言うのは
知識に対しての理解のレベルが
低いのではないかと思います。
理解することに対して持っている
自分の基準値が、とても低いという事です。
先程の挨拶について言えば
接遇セミナーで言われている
「挨拶」とは、
クオリティがとても高いものです。
ところが、
「挨拶ね。知ってる、わかってる」
と言う人が認識している挨拶の
クオリティは低いものでしょう。
行動を起こすことは
とても大事ですが
その行動のクオリティが低く
ただ行動しているだけであれば
結果には繋がりません。
6つ目は
知識も得て、行動にも移し
行動のクオリティも高いのに
結果が出ない人です。
ここまでのパターンを見ていて
悪い所は全て取り除かれているのに
なぜ結果が出ないのか?
それは、継続しないからです。
先程の例で言うと、
接遇セミナーで
挨拶の重要性を理解し
どのようにするのが良いか
高いクオリティの挨拶も身につけ
実際に行動に移せる
実行力もあります。
これだけの事をきちんとすれば
当然、相手からの良い反応も得られます。
ところが
これを継続出来ないのです。
期間は様々ですが、
1週間や1ヶ月したら、もうダメ。
また、元に戻ってしまう。
これでは、結果も一時的で
継続して良い結果は出ません。
知識・クオリティ・行動を起こす実行力。
そして、継続することも
結果を出す大切な要因です。
では、最後にまとめになりますが
もし、何か望む結果がある
もしくは、望む結果があり
その為に既に何か努力をしているのに
結果がなかなか出ないと言うのであれば
まずは、上手くいきたいと思う
モチベーションが
自分に本当にあるのか?
を考えましょう。
次に、自分が行動する前に
自分がしようとしていることは
本当に正しいのか?
を考える必要があります。
そして、すべきことの優先順位を決めます。
本当に効果の出る優先順位なのかも
しっかりと考えましょう。
もし、今まで行動してきたけれど
上手くいかなかったと言う経験がある人は
このまま自分で考えて
行動したとしても
絶対に上手くいきません。
なぜなら、今まで自分が正しいと思い
その行動を選択してきて
優先順位をつけ行動してきています。
それなのに結果が
出ていないと言う事は
何かすべきことや、その優先順位が
間違っていたと言うことです。
したがって、その場合は必ず
成功している人に聞くようにしましょう。
これを飛ばして、
これまで通りにしていても
時間を無駄にしてしまうだけです。
ここで、きちんと成功している人から
話を聞き、学んだ人は
次にクオリティを求めて下さい。
教えられた通りのクオリティで
出来ているのか?
クオリティを上げる事に
フォーカスして下さい。
そして、クオリティを
上げることが出来たら
その行動を継続する事に
注力して下さい。
ここまですれば必ず結果は伴います。
正しい事をして、正しい知識で
クオリティの高い行動を継続することを
努力すれば、必ず結果はでます。
もし、結果が出ないのであれば
このどれかを間違っていると言うことです。
特に、行動の前のやり方を決めるところを
間違っていると言う人は
どれだけ頑張っても結果が出ないので
そのあたりは、よく考えた方が良いと思います。
今、ここ1年、2年と望む結果の為に
何かをしているのに結果が出ていない
と言うのであれば
どこかが間違っているはずなので
自分の中でどれが間違っているのかを
一度立ち止まって
よく考えると言う事が
とても大切なので
是非してみて下さい。
伊勢海 信宏
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