日本の平均年収の危機 〜その①〜

今回は日本の平均年収について

 

お伝えします。

 

 

 

 

歯科医師や歯科衛生士などの

歯科業界だけではなく

 

 

日本全体の平均年収についてです。

 

 

 

 

 

 

では、早速ですが

 

 

日本全体の平均年収を知っていますか?

 

 

 

 

 

 

現在の日本の平均年収は約430万円です。

 

 

 

 

これは性別問わず出した平均額で

 

男女別だと、男性約540万円

 

女性約290万円です。

 

 

 

 

 

しかし、この平均年収と言うのは

お金持ちの人が、平均値を

引き上げてしまっている傾向にあります。

 

 

 

 

例えば、年収5千万円や1億円の人が

数字を押し上げてしまいます。

 

 

 

したがって、平均とは言うものの

実際の感覚と比べると

 

 

少し高いと思われると思います。

 

 

 

 

そこで、実際の感覚に近いもので言うと

 

平均値よりも『中央値』があります。

 

 

 

 

中央値とは、データを小さい順

もしくは大きい順に並べて

 

 

真ん中にくる値のことを言います。

 

 

 

 

 

 

例えば、1番〜100番までの人がいたら

 

真ん中は50番と言う事です。

 

 

 

 

 

これを日本の年収に

当てはめてみると

 

 

平均値が約430万円だったのに対して

 

 

中央値では約370万円になります。

 

 

 

 

平均値に比べると、結構下がりますよね。

 

 

 

 

しかし、実際の感覚として近いものは

 

平均年収約430万円よりも

 

約370万円の中央値です。

 

 

 

 

この金額を知って

日本の平均年収として

 

 

 

高いと感じるか低いと感じるかは

個人の価値観によるものなので

 

 

人によって違いが生じます。

 

 

 

 

私個人の意見としては

あまり高くないと思います。

 

 

 

この370万円は額面です。

 

 

 

額面なので、各種税金や

社会保険料などの保険料も

引かれていない額です。

 

 

 

 

この額面から

それら各種税金や保険料が引かれて

 

 

手元に残るのは、約300万円です。

 

 

 

 

実際、手元に残って

自由に使えるお金は300万円。

 

 

 

これを月収に置き換えると、

1ヶ月約25万円です。

 

 

 

 

これが日本の現状で一般的な金額と

認識して下さい。

 

 

 

 

 

では、この25万円の手取り月収ですが

 

単身者なら、良いかもしれません。

 

 

 

 

しかし、結婚していて相手は

専業主婦・主夫の場合もあります。

 

 

 

 

もしくは、子供が2人いて4人家族で

 

親のどちらかだけが働いていて

 

月25万円の収入の場合もあります。

 

 

 

 

 

そう考えると、単身者の場合

または共働きの場合と

 

 

扶養家族がいて

収入は一人だけの場合では

 

 

後者は、少し大変かなと感じます。

 

 

 

 

 

私が年収370万円を高くない

と思う理由については

 

 

中央値ではなく

平均年収での話になりますが

 

 

平均年収の過去と現在が関係します。

 

 

 

 

日本の平均年収は、

10年前、20年前、30年前と比べて

 

 

多少上下はしますが、ほぼ横ばいです。

 

 

 

 

 

つまり、20年前と給料が変わっていないのです。

 

 

 

一方で、世界経済は発展しています。

 

 

 

 

 

この2つの相対的な評価として

私は日本の平均年収が少し低いと感じています。

 

 

 

 

 

そこで、この20年間に

海外ではどうなっているのか?

 

 

と言う点に目を向けて見ると

 

 

 

 

イギリスやアメリカなどの国では

 

年収が20年間で20%以上、上がっています。

 

 

 

 

 

その中で、日本が20年間ほぼ変わっていません。

 

 

 

 

ところで、日本の平均年収が

20年前から変わらないと言う話をすると

 

 

 

「日本は物価も上がっていないから

 問題ないのでは?」

 

 

と思われます。

 

 

 

 

これは、日本がデフレだからです。

 

 

 

 

デフレとは、簡単に言えば物の

価値がどんどん安くなることです。

 

 

 

例えば、去年100円で買えたものが

今年は99円以下で買えることで

 

 

 

反対にインフレは、

物の価値が上がるので

 

 

去年100円で買えたものが

今年101円以上になることです。

 

 

 

 

このように20年間

給料も上がっていないけど

 

 

日本はデフレだし大丈夫じゃないかなと

言う意見もあります。

 

 

 

 

 

しかし、これは問題です。

 

 

 

 

 

なぜかと言うと、海外と比べた時に

 

日本の力が弱くなってしまうためです。

 

 

 

 

 

日本で暮らしているだけで

日本の物しか買わない生活であれば

 

問題はないかもしれません。

 

 

 

 

しかし、現代において日本のものしか

買わない生活と言うのは

 

 

なかなか難しいものがあります。

 

 

 

 

 

生活で使っているもので

ありとあらゆる物が海外製です。

 

 

 

例えば、iPhoneも海外製です。

 

 

ブランド品が好きな方だと

ブランドのバッグなども買いますよね。

 

 

 

海外は年収も上がって

それに伴って物価も上がっています。

 

 

 

少しずつ物価が上がったとしても

 

それ以上に年収が上がっているので

 

問題ありません。

 

 

 

 

 

しかし、日本は20年間年収が

上がっていない状態では

 

 

 

日本国内生産のものを

購入する分には問題ありませんが

 

 

 

海外製のものを購入しようと思うと

すごく高くなっています。

 

 

 

 

10年前の海外のバッグを

 

今同じ物を買おうと思うと

 

2倍くらいの価格になっているものもあります。

 

 

 

 

 

 

これを考えると、

海外は平均年収が上がっているのに

 

 

日本だけ、ずっと停滞していて

海外の物価が上がっている現状は

 

 

日本人にとって

問題だと思います。

 

 

 

 

 

とは言え、年収は上がっていなくても

 

iPhoneや海外のブランドバッグ、

 

外車も買わないし興味ないから

 

自分は大丈夫と思う方もいるでしょう。

 

 

 

 

 

 

しかし、どれだけ国内生産のものしか

買わないとしても

 

 

実際に使えるお金が減っています。

 

 

 

 

物の値段はデフレのお陰で

上がっていなくても

 

 

支出が増えています。

 

 

 

それは何かと言うと

 

『税金』です。

 

 

 

 

 

ご存知の通り、昔は消費税はありませんでした。

 

そこから、消費税が少しずつ増えていき

 

3%、5%、8%、10%と上がってきています。

 

 

では、先程の手取り年収300万円で考えた場合

その自由に使える300万円の内

 

そこから消費税が、10%程度取られます。

 

 

 

と言うことは

20年間収入が同じだったとしても

 

消費税が3%と低かった時代と

10%になった今では

 

自由に使えるお金は

確実に減っていると言うことです。

 

 

 

 

更には、社会保険料も含め

他でも色々と年々上がっています。

 

 

 

 

サラリーマンの方だと、

社会保険料などが

 

 

給料から天引きだから、よく分からない。

 

 

 

給与明細をよく見ていない

 

 

と言う方も少なくありません。

 

 

 

 

 

しかし、確実に昔よりも使える

お金が減って、日本全体が

 

 

貧しくなっていると言うのが

日本の現状です。

 

 

 

 

こうなってしまった事には、

様々な原因があります。

 

 

 

 

しかし、今回はそれを議論することが

 

目的ではありません。

 

 

 

 

 

ただ、日本では今こう言うことが

起こっていると言うことを

 

 

まずはご自身で、しっかりと

理解することが、とても大切です。

 

 

 

 

 

スタッフにも、このような日本の

将来や今何が起こっているのか

 

 

と言うことを全く知らない人もいます。

 

 

 

 

 

もし、院長がそのようなスタッフと

話をしていて

 

 

 

そのスタッフと同じレベルで

話をしていると

 

 

やはり、それは良くないと私は思います。

 

 

 

 

院長は、経営者でもありますし

 

スタッフよりは年長者であることが多いです。

 

 

 

 

 

その中で、若い人に対して

今日本で起こっていることなど

 

 

いろいろな事を話せることは

大切なことです。

 

 

 

 

知識を持って

多くのことを知っていて

 

 

スタッフ達を導いてあげることも

 

 

院長の1つの役割であると

 

 

私は考えています。

 

 

 

 

 

 

今回は、日本の年収が

変わっていない事と

 

 

海外製品が高くなっていることを

お話しましたが、

 

 

 

次回は、これらが歯科に

どう影響するのか

 

についてお伝えします。

 

伊勢海 信宏

次の記事へ!

 

【ステップで学びたい先生へ】

メルマガ登録されると
体系的に学べ、

理解や成長が早くなります。

先生は患者さんの歯の年齢を伝えられますか?


簡単に数値化できるシステムがあります。



 

→歯の年齢診断プロ

 

手間なく売り上げを増やすには待合室動画が必須!
でも、動画に50万や100万も払っていませんか?


今だけのお得な特典があります。詳しくはサイトで。



 

→手間なし動画くん

 

→手間なし動画くん



コスト低く、手間がなく経営効果を出したい。


口コミで100医院以上が参加

地域で1医院限定なので先着順です!



 

→歯科開業医ネットワーク

 

→歯科開業医ネットワーク



開業に不安がある歯科医向け!1日5分読むだけで 開業のスキルが身につく  開業成功ステップ メールレッスン

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

よく読まれている記事