今回は
『結果を出すための3要素』
についてお伝えします。
歯科医として仕事をしていて
何か結果を出したいと誰もが思います。
「こう言う治療が出来るようになりたい。」
「こんなクリニックにしたい」
など人によって様々です。
「自分は絶対に成功してやるぜ!!」
と燃えていなくても
結果を出したいという気持ちなら
きっと皆さん、持っていますよね。
今回は、わかり易く「成功」を
目標としていると仮定して
お話をします。
とは言え、「成功」の定義も
様々ですが
ここでは、クリニックに
患者さんがたくさん来院されて
通常よりも売上げが上がること
を定義として、目標にします。
では、もしそういった
成功するクリニックを
作りたいのであれば
「普通」ではダメです。
「普通」の事をしていたら
結果も「普通」の平均値に
収束していくと言う現象が起こります。
開業している全国の歯科医師の
平均年収は1,200万円と言われています。
つまりは、「普通」にしていたら
あなたの年収も
1,200万円で収束すると言う事です。
20代、30代の若い頃は
収入が少し多めになる傾向があるので
その時期は平均年収よりも
良いかもしれません。
しかし、40代後半以降は
年収が少しずつ下がっていってしまう
と言うデータがあります。
この平均1,200万円と言う値は
年齢関係なく、全体の平均値です。
つまりは、今30代位で
収入が良かったとしても
それが、10年後、15年後には
下がっていく可能性が高いと言うことです。
今は良くても、将来的に
下がってしまうのは辛い。
少しでも上げていきたいと
思ったならば
考えなくてはならない事が
3つあります。
それが、「結果を出すための三要素」です。
これをしっかり知り考えない事には
何をしても本当に結果が出せるのか
分からないので
このタイミングで
しっかりと考えておく必要があります。
では、3つとは何か?
まず、1つめは『才能』です。
自分にはどれだけ才能があるのか?
例えば、治療技術の観点で見れば
手先が器用な人は良いです。
歯科治療において不器用な人より
器用な人の方が
確実に治療技術を上げ易いでしょう。
また、空間認識能力が高い人も
治療にプラスになります。
これらは、例えですが
要は、自分にはそう言う才能が
どれ位あるのか?
それは、平均と比べて
上なのか下なのかを知ることです。
技術面以外にも
物事を考える力や
何かが起こっている時に
自発的に「これは問題だ」と気づけるのか
他者に何か言われないと
気づけないタイプなのか?
これは、私が感じることでもありますが
同じ歯学部を出て
学んできた知識としては同じでも
このような事に気づける人と
気づけない人が確実にいます。
したがって、これも『才能』だと思います。
では、次に2つめは 『学び』です。
いくら才能があっても
教わると言うことを適切に出来ていないと
やはり上手くいきません。
仮に上手く行っても
それは回り道をすることになります。
才能はあるのに結果が出にくい状態を
作る事になります。
ゆえに「学び」が
自分はどれだけできているのか?
10段階だとしたら
自分はまだ1なのか?それとも10なのか?
を考えてみましょう。
また、学ぶ事に関して
誰から学ぶのかが非常に重要です。
たまに、「私はきちんと学んでます」と言って
自分が話し易い先輩に教えてもらう人がいます。
しかし、その先輩が
特に凄い結果を出していない人ならば
いくら先輩から教育されても
仮にうまく行ったとしても
その先輩と同程度の結果位にしか
なれないでしょう。
それを考えると
「話し易いから」のような安易な理由ではなく
どのレベルの人に聞くべきなのかも
とても重要になります。
そして、最後3つ目は「練習」「訓練」です。
練習や訓練を自分がどれ位できているのか?
が結果を出すための最後の要素です。
要は、才能があり教育があっても
練習を全くしなければ
結果は確実に出せません。
結果を出したいと思うのであれば
現状どれだけ出来ているのか
を知る事もですが
それ以上に
これからどれだけ練習を出来るのか?
も考える必要があります。
やはり情熱がある人と言うのは
結果が出易いです。
なぜ結果が出易いのかと言うと
「才能」がなくても
「教育」と「練習」を
すごくするからです。
三要素である
「才能」 「教育」 「練習」 は
掛け算になっています。
この掛け算で結果が出ます。
もし、「才能」がほとんど無いとしても
結果を出したいと言う情熱がある人であれば
「学び」と言う点で
しっかりと勉強し多くを学びます。
それが出来る人は学んだ事を
結果につなげる為に
「練習」もすごくします。
反対に、「才能」がすごくあっても
結果が出ない人は
結局は興味がないので
情熱もなく
勉強はせず、自分なりのやり方を通す。
更に、練習もほぼしない。
仮に、練習を強制される状態だったら
仕方なしに最低限、少しだけ
練習すると言った感じでしょう。
こうなると、才能がすごくあったとしても
結果が出ません。
つまりは、自分が本当に
興味がある分野で
きちんと学び、練習をしていけば
才能が殆どなかったとしても
他の2つで十分カバー出来るのです。
そして、それは結果を出す事に
繋がります。
したがって、これを読んで
よく考えてみると
自分は才能が無いな・・・と
思っても
何も諦める必要はありません。
逆に、器用貧乏タイプの人の方が
注意が必要です。
器用貧乏タイプの歯科医の人は
何でも飲み込みが早く
頭の回転も良いので
少しするだけで
ある程度の結果が出せてしまいます。
それ故に、一生懸命努力をすることが
あまり、ありません。
少しするだけで平均より良い結果が
簡単に出せると
「俺は、ちょっとやれば、すぐ出来るから」
と、そこで満足してしまいます。
そうなると、それ以上の学びや努力を
しなくなるので
平均よりは少し良い所で頭打ちします。
周りから見ていると
「この人すごく出来るはずの人なのに
なんでこんな所で止まるんだろう」
と思う人は、だいたいこのタイプです。
折角、自分の目標や
求める結果があるならば
それを達成する為には
まず、自分がやる分野に対して
自分は現状で
「才能」がどれくらいあるのか?
「学び」をどれくらいしているのか?
更にそれに対して
「練習」をどれくらい時間をかけているのか?
と言う事を、よく考えてみて下さい。
これらの三要素を考えた結果、
どれも全然、無い、していないと言うのであれば
いくら目標設定をしたり
「こんなクリニックにしたい」
「大成功したい」
と言っていても無理があります。
なぜなら、三要素は掛け算なので
仮に、才能が普通、学びも普通、練習も普通ならば
結果も「普通」にしかなり得ません。
したがって、どれかのバロメーターが
普通より高くないと
普通より上手くは行かないと言うことです。
これを踏まえて
自院の改善をしていくと良いと思います。
しかし、残念ながら「才能」に関しては
元々の資質なので、基本的に変わりません。
自分で変えられるのは
「学び」と「練習」だけです。
この2つは、自分でどのようにも
変えることが出来るので
この2つを上手く取り入れると良いです。
どちらも大事な要素ですが
先に「学び」をしてから「練習」をしないと
練習の効率が
非常に悪くなってしまうので
効率良くする為にも
まずは「学び」をすることが大切です。
結果を出すための三要素を
しっかり理解して
これらを役立てて
クリニックを改善したり
目標を達成して頂ければと思います。
伊勢海 信宏
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