前回は人間にある強い欲求を
8つお伝えしました。
それらは本能的な部分の欲求でしたが
今回はそれから派生する
前述した8つ以外の欲求についても
お伝えしたいと思います。
これは後天的な欲求で
全部で9つあります。
この9つの欲求は人間誰もが
本能的に持っているものとは違い
育ってきた環境などによって
欲求の有無、強さにも個人差があります。
しかし、前回お伝えした8つの欲求同様
患者さんの欲求を見極めて
その部分にアプローチできれば
患者さんにとっても
クリニックにとってもプラスになります。
では、早速9つの欲求を紹介します。
まず、1つめは
「情報を知りたい 知識を得たい」
と言う気持ちです。
私もですが、「情報」と言うものを
とても大事にしています。
情報があるかないかで
人生が大きく変わると思っているので
情報を欲しい、得たいと言う欲求が
人間にとって、強い欲求であるのは
とても頷けます。
また、ここで言う情報とは
「知識」も含みます。
私は知識を増やすことが
とても好きなので
それも含めて、情報を得ることへの
欲求と言うのは、強いと思います。
当然、私だけの事ではなく
同じように情報を知りたい
知識を増やすことが好きな人は
少なくないでしょう。
2つめは
「好奇心を満たしたい」
好奇心に関しては
好奇心旺盛な人もいれば
あまりない人もいますよね。
身近な例えで言うならば
新商品が出ていても
いつもと同じ物し買わない
と言う人もいれば
新商品が出たら
とにかくすぐに買ってみる
という好奇心旺盛な人もいます。
3つめは
「清潔でいたい」
この「清潔」は自身の体は勿論
住んでいる所、周りの環境も
きちんと清潔に保ちたいと言う欲求です。
4つめは
「効率よくありたい」
効率的に生きたい
無駄がとっても嫌いだと言う方は多いです。
その為、無駄を省いた
「時短」をできる商品は
このような方の購買意欲を刺激します。
5つめは
「便利なのが良い」
例えば、歩くのが面倒だと思い
自転車を買うのは
この欲求のせいです。
他にも・・・
とても寒い日に服を着こんでも
なかなか温まらないとします。
そんな時にカイロを使えば
瞬時に、そして簡単に暖かい状態になれます。
これも便利さに対する欲求を
満たすことで
購買意欲をそそります。
次に6つめは
「品質が良い、信頼性のあるものが欲しい」
何かを購入する際に
選択肢があれば、その中で
品質が良い又は信頼性の高いものを
選びたいと思う欲求です。
ブランド名で商品を購入するのも
ブランドに対し、信頼性を感じているからです。
7つめは
「美しいもの、綺麗なものが良い」
花を飾りたい。
綺麗な絵を飾りたい。
と思う事も、この欲求です。
他にも、椅子やソファーなども
座れたら、なんでも良いと思う人もいれば
デザインの美しさやオシャレさを
重視する人もいます。
次に8つめは
「節約し、利益を上げたい。お金を増やしたい。」
お金をどんどん増やしたい!
と思っている人や
支出を抑える為に節約したい!
と頑張っている人は
とても多いと思います。
節約をする人は
ものすごく節約しますし
利益を本当に上げたいと思う人は
すごく意識をして行動する人もいます。
これは、前回お伝えした
本能的な欲求には入りませんが
今回お伝えしている
後天的な欲求の中では
かなり強い欲求だと思います。
なぜなら、「節約したい。」
「利益を上げたい。」と言うのは
結果を出せれば
お金が手に入ることになります。
現代の世の中では、お金がある事で
本能的な欲求の多くを満たすことが出来るからです。
そして、最後の9つめは
「掘り出し物を見つけたい。人にないものを得たい。」
これは、希少性が高いものを
手に入れたいと言う欲求です。
人が持っていないもの
なかなか手に入らないもの
当選確率のものすごく低い
宝くじなどに魅力を感じるのも
この欲求が原因です。
このように、人間はいろいろな欲求があります。
前回お伝えした本能的な欲求8つと
今回の後天的な欲求の9つ。
人間は、これらの欲求
刺激されると行動を起し易くなります。
逆を言えば
相手に何か行動を起して欲しければ
相手が持っている欲求を見定め
そこを刺激すれば
相手は行動を起してくれると言うことです。
したがって、自分に何か目的があるなら
自分のする行動は
相手のどの欲求を刺激できるのか?
を考えてみると良いでしょう。
しかし、1つの商品もしくは治療を
患者さんにお勧めする時に
1つの商品だから
1つの欲求だけを刺激すれば良い
と言うわけではありません。
1つの商品であっても
複数の欲求に対して刺激することができます。
とは言え、さすがに1つの商品で
10この欲求に対して刺激をかけようとすると
患者さんも、どこに魅力を感じて
良いのか分からず混乱してしまうので
2,3この欲求に対して
アプローチ出来れば良いと思います。
闇雲にお勧めするよりも
患者さんは、どんな事に欲求をもっているのか?
を考え、そこに対してアプローチしてみて下さい。
個人差はありますが
人間はだいたい同じ欲求を持っています。
それに対して、自分はどの欲求を
解消してあげることができるのか?
よく考えてみて下さい。
伊勢海 信宏
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