スマホが急速に普及し今ではなんと
15歳〜69歳の人のうち
8割近くがスマホを持っている
と言うデータが出ています。
そして、スマホの普及に伴い
SNSもどんどん普及しています。
今や老若男女問わず
フェイスブック・ツイッター
インスタグラムなど
全てと言わずとも
何かしらは利用している人が
多いですよね。
これだけの、SNSの拡大によって
SNSを利用した企業の宣伝広告や
商品紹介も急増しています。
これは歯科業界でも利用されていることです。
一言でSNS広告と言っても
企業がお金を払って
自動的に表示されるようにできる広告と
個人として医院のページを持ち
情報発信していく2つのパターンがあります。
企業などであれば
前者の方法を使っている場合も多いです。
確かに、これだけ多くの人が
高頻度で見るものなので
そこで広告を出すのは
とても有効な気がします。
また、最近では若者のテレビ離れが
進んでいます。
数十年前は、ドラマを観るために
家に早く帰るなんて
珍しいことではありませんでしたが
今では、そんなドラマも含め
テレビ業界は視聴率をとることが
とても大変だと言います。
また、以前はテレビといえば
民放各局の放送を観ることしかなく
選択肢はありませんでしたが
今ではネット配信などがあり
選択肢が大幅に増えました。
そのため、民放放送を見ていたら
否応なしに目に入ったテレビCMを
ネットの番組だと見ることが
驚くほど少なくなりました。
広告主は下手をするとテレビで
コマーシャルをするよりも
SNSで宣伝することの方が
かなり効果がある気もします。
以前に
『歯科の初診増加方法』
(http://haisyakaigyo.com/?p=754)
で述べましたが
初診を増加させるには
外部対策(院外)と内部対策(院内)
で行えることがありましたね。
そして、外部対策には
ホームページ
駅看板
電柱看板
バス広告
バスアナウンス
地元新聞に取り上げられる
地元のテレビやラジオ
フリーペーパー
雑誌のインタビュー受ける
SNS
地域での講演
地域へのあいさつ回り
などの方法を挙げました。
そこで今回考えることは
歯科医院がSNSをするかどうか?についてです。
これだけ、冒頭でSNS広告の宣伝効果
の期待を述べているんだから
「すぐにでも、飛びついて!!」
と勧めていると思われるかもしれませんが
飛びつく前に、一度しっかりと
考えてみましょう。
まず歯科医院でのSNSのメリットや
目的は何でしょうか?
私が思うに
① 既存の患者さんにより
クリニックの信頼性を上げたり
ファンになってもらったりする事
② 医院の口コミを増やす
ではないでしょうか?
歯科医院は、いくら自発的に宣伝するよりも
口コミの方が信頼性があり、集患を期待できます。
もし、知人が行っている歯科医院なら
それだけで、何も情報がない医院よりも安心感があります。
さらには、どんな先生なのか?
医院の雰囲気は?
費用は?
などなど、いろいろな情報を
知ることが出来ます。
①のように既存の患者さんが
もし医院のことをSNSに投稿した場合は
それを見た人に医院のことが
客観性を持って伝わりますよね。
また、ツイッターやインスタグラム
などであれば ♯(ハッシュタグ)と
言われる検索機能があります。
ゆえに、♯〇〇クリニックのように
つけて投稿されれば
それでその医院に関する投稿が
検索できるため
歯科医院を探している人も
自分の知らない人の投稿であっても
医院に関しての情報を知ることが出来ます。
これは、病院などの口コミサイトの
もっと気軽で、見やすい口コミになります。
また、同じ機能を利用して
自分の医院でアカウントを持って
どんどん情報を発信していけば
それだけ見てくれる人も増えるでしょう。
また、その医院のアカウントに
どんどん紐づいていけば
より多くの人に情報が拡散されます。
と言うと、なんだかメリットばかりに
感じられますが、このメリットを得るためには
1)常に情報を発信し続ける事が大切
何か院内の面白い話や
自分がやったこと
歯の情報などを常に発信し続ける事が大切です。
SNSは、毎日何件も投稿しなくては
ならないとまでは言いませんが
ある程度のスピード感と情報量が
ものを言います。
すごい内容の濃い情報を一度だけ
投稿したくらいでは
ほぼ、人の目に留まることなく
終わってしまいます。
したがって、ライトな内容でも良いので
情報を面白く書き
人の興味を引くように
こまめに投稿していくことが大事です。
2)双方向のやり取り
基本的にSNSは
ホームページなどと違って
双方向でのやり取りが含まれます。
もちろん情報発信だけして
一方通行でのやり取りにすることも
可能です。
ただその為には、見てくれる人たちに
その旨をしっかり伝えておくことが大切です。
見ている人が質問したいのに
コメントできないように設定していたりすると
それだけで
「なんだ?この歯科医院?」
となりかねません。
気軽なようで、
暗黙のルールがあるのもSNSです。
自分個人で友達と繋がるためや
楽しみだけのためにしているSNSなら
どんな状況でも構いませんし
それは個人の自由ですが
SNSを歯科医院の広告ツールとして
利用しようと思うのであれば
気をつけなければなりません。
SNSは不特定多数の人に
医院を知ってもらうことができます。
また、口コミなども上手く広めることができ
さらに無料です。
しかし、SNSを歯科医院で
スタートするのは簡単なのですが
前述したようにマメにきちんと
継続するのが、意外と非常に労力かかるので
本当にやりたいか?
本当に続けられるか?
をしっかり考えてみてから
スタートしてみて下さい。
中途半端にしてしまうと
逆に医院の印象を
悪くしてしまうこともあります。
ホームページなども同じですが
せっかく気になったお店なのに
ホームページを調べてみると
最終更新日が、何ヶ月も前だったりすると
ガッカリしますよね。
それと同じ感じです。
先ほども言ったように
マメで興味を引く情報発信が
SNSを利用して
集患できるか否かには
必要不可欠な条件です。
上手に利用して、集患するのか
そこまでSNSに労力を費やすのは
無理だと思うか。
前述した通り、SNSを利用した
情報発信は、上手く使いこなせば
無料でありながらも
かなり多くの人の見てもらうことができる
非常に有用な宣伝広告ツールだと思います。
しかし、メリットを得るためには
それなりの労力が必要であることを
忘れてはいけません。
どこに時間と労力を費やすのか
SNSに対するマメさはあるのか
そこをしっかり自身で見極めてから
手を出した方が良いでしょう。
もし、自分にはマメさはないけれど
スタッフには、そう言うのが得意な人がいると言う場合
スタッフにSNSの発信を
お願いすると言うのも手だと思います。
しかし、その場合も
全て丸投げしては
自分の思っている内容と
違ってしまうこともありますので
監修する必要があるかもしれません。
そして、SNS発信と言う業務を
一人に任せきりにしてしまって
もし、そのスタッフが辞めてしまった途端に
SNSの更新もストップとなっては困るので
医院の業務として、整える必要もあります。
ここまで読んで
「大丈夫だ!出来る! やってみよう!!」
と言う方は、是非SNSを利用してみて下さい。
しかし、「ちょっとしんどそうだな…」
と思うのであれば、無理せず
SNSを利用しなくても
他にも方法はあるので
自分に合った方法を探すと良いと思います。
伊勢海 信宏
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