自費率を上げるために勧めてはいかんです。

前回の

『患者さんに聞いてから

 補綴説明をする。』

 

http://haisyakaigyo.com/?p=826

 

に引き続き、今回も自費治療に

関するお話をします。

 

前回は、自費治療のような

費用の高いものを患者さんに

勧めるのが苦手な人に向けて

お伝えしました。

 

が、今回は自費の話をすることに

対して苦手意識はない

なんなら自費のカウンセリング

するのが好きだと言う人にも

読んでもらえればと思います。

 

 

では、早速ですが

 

たまに、

患者さんに自費治療を

強く勧めている人がいます。

 

例えば、

「この補綴なら絶対に綺麗です。

 そして強度も強く、

 耐久性もあります。

 保険のものとは、比べ物に

 なりません。」

 

 

 

といった感じで。

 

 

信念をもってやっているので

それはそれで良いと思います。

 

 

 

ただ患者さんによっては

 

押し売りされている感じを受ける方

がいるのも事実です。

 

 

例えば、自分が百貨店に買い物に

行ったとします。

 

そこで、財布を買おうかなと

思っていたところ

販売員さんが近づいてきました。

 

 

ブランド店舗ではなく

財布・洋品売り場のため

そこには、いろんなブランドの財布

があり、値段も様々です。

 

 

特に、これが欲しい!

あのブランドが良い!と特定のもの

を探しに行ったわけではないので

その場で選ぼうと思っていたところ

販売員さんが

 

「このお財布がオススメです!

 このブランドは、とても人気も

 ありますし云々・・・

 これ以上のものは、ありません!」

 

とオススメしてきたとします。

 

 

さて、こんな状況、どう感じますか?

 

 

確かに、品物としてはとても良いもの

かもしれません。

 

これが、もし数ある商品の中で

価格の安いものであれば

そこまで何も感じることはないかも

しれません。

 

 

なんなら

「掘り出し物教えてもらえて

 ラッキー」

 

と思うかもしれません。

 

 

しかし

これが高価な財布だった場合は?

 

 

「こんなに沢山の財布があるのに

 こんな高価な財布だけを

 勧めてくるなんて」

 

と、押し売りされている気持ちに

なりますよね。

 

本当に良いものだったとしても

それだけをグイグイ勧められると

 

「自分の売上のこと考えて

 高いの買わせようとしてるんじゃ

 ないの?」

 

と勘ぐってしまいます。

 

そして、押し売りされているように

感じたら、多分、同じ販売員さんが

いる時には、その店に行きたくなく

なってしまいます。

 

 

 

 

前回も、お話しましたが

説明されて断る方も、申し訳ないと

感じたり、気まずさを感じてしまう人

はたくさんいます。

 

 

これは、百貨店の財布売り場ですから

気まずいと思えば、違う百貨店に

行けば良いかもしれませんが

 

歯科となると

そう簡単にはいきませんよね。

今まだ治療中なのに、途中で

他の歯科医院い行く

 

または、今まではかかりつけ医

として、通院していたのに

気まずいから通院を止めると言う

のも、なかなか難しいでしょう。

 

そして、もし一度離れていって

しまった患者さんは、ほとんどの

確率で戻ってはこないでしょう。

 

 

ですので、

 

 

私は全くと言って良い程

押し売りをしません。

 

前述した通り、押し売りは精神的に

辛くて出来ないです。

 

では、押し売りしない

できない私が自費の説明を

どうしているか

 

導入の流れを言うと

 

 

 

『そうそう、今回私が○○さんの

 被せ物したりするのが

 

 初めてなんですが

 被せ物の種類について、今までに

 説明を聞いた事ありますか?』

 

『白いやつとか銀歯とか

 そういったぐらいしか。』

 

『あ、そうです。そうです。

 

 白いとか見た目の部分も

 あるのですが

 

 それだけで無く歯のもちが

 違ってきたり

 

 虫歯へ、なりにくさが違ったり

 するんですよ。

 

 せっかくなんで

 ちょっとお話しますね。』

 

 

と言う流れで話します。

 

 

 

そのあとは補綴の説明をしますが

 

こう言う違いがありますと言うだけ

です。

 

特別、自費が良いとめちゃくちゃ

勧めたり

 

保険はダメだと落としたりは

しません。

 

 

 

自費の良さを伝えたいばかりに

保険をダメだと悪く言ってしまう

人がいます。

 

 

が、これは絶対に

お勧めできません。

 

 

確かに、自費の良さは

歯科医なら当然わかっています。

 

もし自分が治療して補綴をすることに

なれば、確実に保険ではなく自費の

補綴を選びますよね。

 

 

しかし、患者さんには自費治療の良さ

が理解できていても、経済的に

自費治療をすることが難しい人も

います。

 

 

働き盛りの会社員男性も、家族を持ち

月のお小遣いは3万円かも

しれません。

 

 

子供が3人いて、これから益々お金が

かかる時期かもしれません。

 

 

主婦の人も、パートで働いて家事

仕事・子育てと頑張って

なんとか家計を支えているかも

しれません。

 

 

他にも、いろんな事情や状況が

あるでしょう。

 

こんな人たちにとって

いくら自費治療が良いものだと

わかっていても、それ以上に養ったり

子供を優先したりしなければならない

状況で、自分の歯科治療費数万円は

捻出できませんよね。

 

 

それなのに、もし保険治療のことを

悪く言われたら

 

どうでしょう?

 

 

自分には、その選択肢しかないのに。

 

 

それに、もし今回は自費の補綴を

入れることが出来るとしても

これまでには保険の補綴を入れている

かもしれません。

 

 

そうなると、今までの歯科治療は

一体なんだったの?

 

自分の口腔内はそんなに悪いもの

なのか?

 

 

となってしまいますよね。

 

 

しかも、保険と言えど

費用はかかっているのに。

 

 

また、こんな風に保険のものはダメ!

 

自費が最高!

 

と勧められた後に

保険を選択せざるを得ない患者さんの

気持ちは、辛いものです。

 

そして、保険の価値を落としておいて

結局保険治療をする歯科医側も

かなり気まずいですよね。

 

 

こんなことをしていると、

この患者さんは、ひとまず、その歯の

治療が終わるまでは来院されても

その先は、来院されなくなってしまう

でしょう。

 

 

そして、悪い評判も流れてしまうかも

しれません。

 

ですので、自費率を上げたくても

自費に偏った説明ばかりをして

保険治療を悪く伝えたりするのは

控えた方が賢明です。

 

 

あくまで、両者のメリット・

デメリットを公正に伝えることが

一番です。

 

 

 

 

 

ただ一つお話したいのは

 

歯冠補綴のケースは

 

あまり構えて自費の話をしない事

です。

 

サラッとした感じで話して下さい。

 

 

こう話すと

 

なんで先生は自費が多いのですか?

 

と疑問に思う人もいると

思います。

 

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