抜歯の基準?戦略的抜歯?

あなたの抜歯の基準

ってなんですか?

 

 

・根が縦破折しているから。

 

・ペルが大きいから。

 

・縁下カリエスが大きいから

 

など、抜歯をする理由には

いろいろとあると思います。

 

 

理由は人それぞれですが

 

抜歯するかどうかと言う

最終判断は

 

検査や診断をして下すと

思います。

 

・・・これは

当たり前ですよね。

 

 

では、一つ考えて欲しいのですが

 

患者さんって

何を抜歯の基準にしてますか?

 

 

ドクター基準ではなく、

患者さん側が考える基準です。

 

え!?

そんな事考えたことも無い

って方が大多数だと思います。

 

 

ただ、せっかくなんで

ちょっと考えてみてください。

 

 

抜歯だけに関わらずですが

治療を行なっていく上で

患者さんの思考を想像することは

すごく大切な事ですから。

 

 

 

 

 

考えましたか?

 

 

 

私が思うに患者さんの

抜歯の基準は

 

 

① 症状

 (痛み、腫れる、咬めない)

 

 

② 感情です。

 

 

この②感情というのを見て

 

症状はわかるけど、感情?

 

と思われるかもしれません。

 

 

では、患者さん基準の抜歯理由が

なぜこの2つなのかを

説明していきたいと思います。

 

 

 

まず、冒頭でもお話しましたが

 

 

歯医者

 

抜歯基準 = 検査や診断結果

 

患者さん

 

抜歯基準 = 症状と感情

 

 

両者を見比べて一目瞭然

両者の基準になる思考は 

実は全く違う思考なんです。

 

 

よく患者さんが

こんな事言っていませんか?

 

『前の医院で歯を抜かれた。』

 

 

本当によく聞く言葉なので

あまり深く意味を考えることが

ないかもしれません。

 

しかし、

これってどういう事でしょうか。

 

実際にその患者さんが行っていた

前の医院がどうなのかは

わかりませんが

 

患者さんを無理やり押さえつけて

抜歯をするなんて事

ありえませんよね。

 

そんなことをすれば訴訟ものです。

 

 

患者さんが抜歯されるのが

本当に嫌であれば

口を閉じれば抜歯は出来ないはず

です。

 

 

それでも抜かれたと言われる

患者さんがいます。

 

 

 

これは、どういうことなのか?

 

 

患者さん的には納得していないのに

抜歯になったという事の表現

なのです。

 

 

 

 

どうしてこういう事が

起こるかと言うと

 

歯医者は診査診断で

抜歯の決定を下しますが

 

患者さんは症状と感情で

抜歯の決定を下すからです。

 

 

この両者の、ズレが患者さんに

「無理やり抜歯されてしまった」

という気持ちにしてしまうのです。

 

 

その結果、納得のいっていない状態

で、抜歯をされ、そのまま

他の医院に転院されます。

 

 

また、この場合は転院先で

 

「歯を抜かれた」

 

と言うだけではなく

自分の周りの人にも

 

「あの歯科医院で

 歯を抜かれてしまった」

 

と悪い口コミも伝えてしまうこと

になるでしょう。

 

 

ですので、

一番トラブルになりやすいのは

 

症状がないけど、診査診断で

抜歯となる場合です。

 

これは、患者さん自身に

自覚症状がない状態のこと

です。

 

痛みは全くない

食事するのにも不便を感じていない

 

など。

 

患者さんは、歯科医のように

専門知識はありません。

 

なので、

・根が縦破折しているから。

 

・ペルが大きいから。

 

  • ・縁下カリエスが大きいから

 

と言った理由があったとしても

これに、痛みや腫れと言った自覚

出来る症状が伴わないことには

患者さんは抜歯する必要性が

理解できません。

 

 

 

そのため、こういった歯の

抜歯は患者さんが

本当によくよく抜歯の理由を

理解しないと

 

感情的に抜歯を納得していないので

 

あとでクレームになります。

 

 

歯科医側の勘違いしている点として

抜歯する理由を説明したから

大丈夫(患者さんも納得している)

と思っている点です。

 

その説明が抜歯を要する

いくら正しい理由であったとしても

 

患者さんにきちんと伝わっていな

いと

患者さんは納得できず、

決して「大丈夫」ではないのです。

 

例えば、痛みが全くない状態だけど

ペルが大きくて抜歯を要する場合。

 

もちろん、抜歯をした後には

部位や他の歯の状態により

治療法は様々ですが

 

ブリッジにする必要があったり

義歯やインプラントにすると言う

必要が出てきますよね。

 

 

これを患者さんに

 

「この歯は根の先の炎症がひどく

 抜歯する必要があります。

 そして、抜歯の後には

 そのままには出来ないので

 両サイドの歯も削って、ブリッジを

 入れることになります。」

 

と説明します。

 

患者さんは、痛みなどを訴えておらず

自覚症状はない状態です。

 

審査診断から抜歯基準に達して

いるので患者さんに理由は

説明しています。

 

 

しかし、果たして、この説明で

患者さんは

 

「そんな大変な状態なら

 抜歯してください!」

 

と納得されるでしょうか?

 

 

 

答えはノーでしょう。

 

 

 

患者さんとしては

痛くもないし、目で見てもわからない

のに、炎症がひどいからって抜歯する

必要あるの?

 

簡単に抜歯って言うけど、

大事な歯が一本抜かれるのに。。。

 

それに、抜いた後には

更に両サイドの健康な歯も削る?

 

今、何ともない歯をそんなことする

必要は、本当にあるの?

 

と感じます。

 

 

と言うことは、この説明では

患者さんが納得して抜歯をするのは

無理ということですよね。

 

説明するには、

今は症状は出ていないが

いつか確実に症状が出ること

や、今抜歯せずに放置しておくこと

のデメリットなども合わせて

説明する必要があります。

 

 

また、抜歯後の補綴の説明なども

患者さんの気持ちに寄り添いながら

する必要があります。

 

 

抜歯だけでも、ショックなのに

その上、その後の治療も考えると

患者さんには、なかなかの

負担です。

 

患者さんによっては

費用面で負担を感じる方も

おられるかもしれません。

 

 

ですので、その辺りの説明も

患者さんが不安にならないように

する必要があります。

 

 

 

 

診査診断の結果を伝えたから

と言って

 

抜歯を患者さんが受け入れる

わけではないという事です。

 

 

 

ですので

 

症状がないけど

抜歯が必要なケースは

 

すごく丁寧に話して

患者さんがしっかり納得しない

うちは

 

決して抜歯しないで下さい。

 

 

抜歯の基準は

ドクター側と

 

患者さん側では違っていて

しっかり理解してもらうには

丁寧な説明が、とても大事だと

言うことを忘れないで下さい。

 

抜歯をすることは

患者さんにとって嬉しいことでも

楽しいことでもなく

 

抜歯時の痛みへの不安と

歯を失うことへの不安の両方を

抱えています。

 

 

少しでも、不安を取り除き

安心して治療に臨めるように

することで

 

患者さんも無理矢理抜歯された

と思われることもありませんし

 

それ故にトラブルになることも

ありません。

 

診断を説明するのではなく

患者さんが理解・納得できる

抜歯理由を丁寧に説明しましょう。

 

伊勢海 信宏

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