日本は今後どうなるのでしょうか?
これを読んでいる人の多くは
20~40代の先生だと思います。
この世代の人は私も含め
みなさんも、苦しい時代を知りません。
今の日本は
物にあふれて
食べ物にあふれて
仕事もあふれています。
仕事もあふれて?
ニュースで失業率が、どうだとか
不況だと聞くから
やはり、仕事に就けない人もいるのでは?
と思う人もいるかもしれません。
確かにニュースでは
「新卒採用が少なく就職難」
なんて話も出たりしますよね。
しかし、今の日本に仕事が
溢れているのは事実です。
それなのに、どうして就職難などと
耳にするのか?
それは、ただ単に就職希望者が
大企業を狙ったり
良い条件の雇用を探したりしているからです。
年収1000万円で
年間休日140日
福利厚生もしっかりしていて
やりがいのある仕事
年収300万円で
年間休日100日
サービス残業も当たり前
有休消化も難しい仕事
誰もが、前者の仕事を希望しますよね。
しかし、当然ながら
前者の仕事も希望する人全てを
雇用はできないので
必然的に、高倍率になり
そのため、不採用者の数も増えます。
ゆえに、就職難なんて言われています。
しかし、年収300万円の
仕事であれば就けるのです。
仕事を選ばなければ
仕事は溢れています。
また、年末あたりにテレビで
「失業者が・・・」
「失業率が・・・」
と聞くので
やはり日本はまだまだ
不況の煽りを受けているのか
と思ってしまいますが
実際には、日本の失業率は
世界的に見て低い方です。
失業率が10%以上の国なんて
山ほどあります。
それに引き換え
日本は2019年のデータで
2.4%となっています。
どれだけ、失業率が低いのかと言うと
108カ国で算出されたデータの中で
失業率の低い国1位が0.43%の
ベラルーシで
日本はなんと8位です。
108カ国中、8位ってすごいですよね。
興味があればネットで調べて
見てもらえれば分かりますが
「この国って失業率こんなに高いの?」
と思う国が多くあります。
例えば、2018年のデータ
ではありますが
失業率の一番高い国
ベネズエラでは35%。
ヨーロッパでも失業率の高い国は多く
失業率が10〜20%と言う国が
たくさんあります。
日本が2.4%の失業率で
高いと思っているのなら
失業率10%って物凄い数値だと
思いませんか?
10人に1人は職が無い状況です。
学校なら1クラス40人として
4人は働けない状態・・・
大手企業に勤めたいとか言っている
場合じゃないですよね。
それを考えると、やはり今の日本は
恵まれていると言うか
私たちを含め、今の世代は
本当の大変さを味わったことがない
と言うことを痛感します。
ところで、この何でも溢れていると
思われる現状ですが
日本はこのままずっと
私たちが育ってきたイメージの
日本のままでいるのでしょうか?
これだけ、恵まれている
物も仕事も溢れている
不自由はないと思われる日本ですが
もう一方で日本が借金大国なのは
誰でも知っていると思います。
その額なんと1000兆円以上あります。
ちなみに毎年の税収は
50兆円位です。
では毎年の国の支出は
いくらだと思いますか?
30兆?
40兆?
いえいえ、そんなもんじゃありません。
100兆円の支出です。
1000兆円借金があって
毎年50兆円の収入なのに
毎年100兆円の支出があるのです。
桁が大きすぎて実感が湧きませんが
一般家庭に直すと
1億円の借金があって
毎年の収入が500万円
そして使っている金額が
毎年1000万円です。
『てへっ。気付いたら使いすぎちゃった。
ゴメンね。』
と言われたら許せますか?
『アホか!』
となりますよね。
そんな、うっかりやっちゃった
レベルではなく、深刻な額面です。
それ位、日本は危機的状況であるという事です。
出産率は低下して人口も減っている。
2020年に米ワシントン大学の
研究者達が発表した内容によると
2100年の日本の人口は
5,972万人に半減すると言われています。
その上、移民の受け入れは嫌だと言う。
労働者人口はさらに急速に減ってくる。
逆に老人は増加するので
若者の社会負担費は高くなる・・・
なんか国としての
明るい未来が見えません。
ただ私は、国にブーブー文句を
言う気は全くありません。
なんだかんだ言っても日本は
安全面、衛生面など
どれを取っても、良い環境だと思います。
食べるもの、住む場所
着るものがなくて
それでも行政も何も助けに
ならない国も、たくさんあります。
それを考えると、
こんな環境の良い国に住めていることに
文句なんて言えないと思っています。
ただ、日本の将来を楽観視して
見過ごすつもりもありません。
先ほども言った通り
この先の日本は、今のままでは
明るい未来が見えません。
そこに目を瞑って
流されているだけでは
いざ本当に日本が危なくなった時に
当然ながら、自分たちの生活にも影響が出ます。
2100年の人口が半減になると言う話も
まだまだ先だと思っていても
自分は生きていなくても
自分の子供や孫達は生きていく時代です。
しかも、医療は進歩していくので
もしかすると自分だって2100年にも
生きている可能性も大いにあります。
2100年の時には
流石に仕事はしていないでしょうが
その段階にいく過程は
自分も歯科医として
まだまだ働いています。
したがって、大変だと感じた
その時になって初めて危機感を持っても
手を打てないかもしれません。
だから、私は明るい未来を
期待できない日本に
文句を言うつもりもなければ
絶望する気もありません。
そんな事よりも、一個人として
どんな状況になっても
生きていけるスキルを
身に着ける事が重要だと思います。
日本を大きく変えて
出産率の減少を食い止め
人口増加をできるようにし
日本の借金を返済して・・・
なんてことを
一個人が少し頑張っただけでは
どうにもならないことです。
しかし、自分は世の中がどう変わろうと
生きていけるようにスキルアップすることは
自分の頑張り次第で、どうにでもなります。
そして、そうやってどんな状況にでも
対応できるだけのスキルを持っていれば
これからの日本がどうなろうと
無駄に焦ることも
無駄に怖がることもありません。
だから、日本の未来を考えて
不安になる前に
自分のできることを考え
スキルアップしておきましょう。
2020年にコロナが流行したのを
きっかけに働き方は大きく
変わりましたよね。
歯科医ではない人たちも
テレワークが増えたりして
今までは出社しないと
仕事はできないというのが
普通と思われていましたが
テレワークで効率よく
仕事ができることが
分かった会社も沢山ありました。
また、コロナによって仕事を
失ってしまった人も沢山いました。
しかし、その一方で、
今まで通勤にかかっていた時間
断れない飲み会に
行かなければならない時間が無くなって
自分の時間を持てるようになった人も多くいます。
そして、その人たちの
過ごし方の違いで
将来に大きな差が生まれます。
一方は、時間が余った分
ダラダラと過ごす
もう一方は、その時間を今まで
忙しくても出来なかった勉強や
スキルアップに使う。
後者の選択をしたことにより
キャリアチェンジを果たすことができたり
そのスキルを生かして
本業とは違う副業でも
収入を得ることが
可能になったりする人たちも
増えました。
コロナのために倒産してしまったり
失業してしまった人も実際に多くいました。
失業まではしなくても
大幅な減給で生活が苦しくなった人は
とても多かったでしょう。
しかし、同じように苦しい状況の中で
ただ苦しい状況に嘆く人と
それを逆手に努力や
新しい取り組みをした人たちがいます。
このような人たちは
苦しい時代でも機転を利かせて
常に落ちてしまうことはありません。
日本の未来にどんなことが起こるのかは
正確には誰も予想が出来ません。
それは、皆同じ条件です。
その同じ条件の中でも
辛い時代が来た時に対応できるのは
普段から備えていた人です。
来るであろう大変な未来に
あなたは愕然としたいですか?
それとも、
こんな時代が来てしまったなら
この手でいこうと前向きに
立ち向かいたいですか?
自分や家族の身を守るのは
自分です。
今から、スキルを上げて
自分と守るべきものを守れる力をつけましょう。
伊勢海 信宏
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