今回も
「院長として、あった方が良い能力」
についてお伝えします。
『院長として、あった方が良い能力①』
(http://haisyakaigyo.com/?p=7696)
『院長として、あった方が良い能力②』
(http://haisyakaigyo.com/?p=7722)
『院長として、あった方が良い能力③』
(http://haisyakaigyo.com/?p=7724)
今回はお金の使い方に関するものです。
お金の使い方は人によって
全然違います。
自分の周りの人を思い返してみても
分かると思います。
自分とは全く違う
使い方をしている人いますよね?
お金の使い方に関して
どんな使い方が絶対に正しい
間違いなく正解!と
言いたいわけではありません。
しかし、院長として考えるのであれば
その使い方に効果があるか否かを考え
しっかり吟味して使えるかどうか?が
とても重要なポイントになります。
そして、これができることが
院長として、あった方が良い能力の1つです。
要は、お金を使って
自分の心が満たされる
満足するのであれば
どんな使い方でも良いです。
例えば、ブランド品を
買いまくる人もいます。
男女関係にたくさん
お金をかける人もいます。
車にお金をかける人
旅行にお金を使う人
食事にお金を使う人
他にもいろいろな使い方があります。
いずれにせよ、
それで自分の人生が満たされる
幸せだと思えるなら良いです。
それは、自分で働いて得た
収入なので使い方は自由です。
ただ、歯科医院長と言うのは
自分のお金の使い方によって
クリニックの発展性が違ってきます。
ゆえに、
このお金の使い方はどうなのか?
よく考えられる人の方が
クリニックとして成功しやすいです。
では、お金の使い方を考えるときに
最初の疑問は
お金を使った方が良いのか?
使わない方が良いのか?
という点です。
当然、使う内容は
なんでも良いわけではありません。
クリニックに対する
投資としてのお金の使い方です。
そして、これはどちらが正しい
と言うわけではありません。
しかし、基本的にお金を使う方が
クリニックが発展する可能性が高くなります。
クリニックの発展のために使う
お金は投資なので
全然、投資しない
(お金を使わない)よりも
投資する(お金を使う)方が
可能性が高いですよね。
しかし、お金を使うことの問題点は
リスクを抱えることです。
発展するかどうかは
確率論でもあります。
100万円を投資したから
または1000万円を投資したから
絶対にクリニックが良くなる!
なんてことは、ありません。
100万円投資しても
1000万円投資しても
何も結果として出なかった。
寧ろ、時間と労力がかかり大変だった。
院内がぐちゃぐちゃになってしまった。
なんてことも、あるわけです。
だから、お金を投資すれば
「必ず」クリニックが発展できる
と言うわけではありません。
発展できるかは
不確定ですが
1つ、確実なことがあります。
それは、使った分お金が減ることです。
当たり前のことですが
クリニックが発展できず
利益になって返ってこない場合
借金が残る可能性もあります。
もし、今手元に1,000万円ある
お金を全て投資したら
それが0円になるのです。
また、「お金を使う」と言っても
無駄遣いではなく
クリニックのための投資なので
どんどん投資をしていきます。
しかし、歯科医院経営をしていて
予期できないことが起こるとします。
例えば、今回のようにコロナが
大流行したり
大きな地震が起こることもあります。
他にも、クリニックの近所に
大きな歯科医院が新しく
どんどん建つこともあるかもしれません。
このような予測不能な事態で
投資をしたけど全く結果が出せず
お金だけが失くなってしまうことも
あります。
これが、お金を多く投資に使った場合
リスクも当然大きくなります。
反対に、投資額が少ない場合は
リスクは減ります。
しかし、発展性は望めません。
投資をしてリスクを負うのは
怖いことです。
しかし、リスクを負うのが怖くて
投資をしないと発展がないので
歯科医院としての未来は
先細りになっていきます。
と考えると、
先細りする未来も
リスクがありますよね。
投資をしなくても
相当なアイディアがあり
それを実行するだけの気力と
スキルがあれば
先細りは回避できる可能性もあります。
したがって、その辺も含めて
自分の性格や
自分の理想のクリニックを考えて
自分はどこまでお金を使うのか?
と言うことを、
よく考えてみてください。
理想を思い描くことは大切です。
そして、自由です。
しかし、その理想が
高ければ高いほど
結果を出すのは難しくなります。
だからこそ、
自分のキャラクターや
自分がそこに対して
どれだけ勉強できるのか?
時間を費やせるのか?
エネルギーをかけられるのか?
などを考えてください。
それにより、
「まあ自分は、とりあえず
これぐらいの方がいいのかな」
と思うところで折り合いをつけて
投資をすると良いと思います。
夢は絶対大きい方が良い。
理想は高く持った方が良い。
と言う風潮がありますが
現実問題として考えると
安易にそれを勧めることはできません。
なぜなら、発展できることも
成功することも
前述したように、確率です。
どう確率なのか? について
年収を例えに説明します。
例えば、
「年収を3,000万円にしたい」
と世の中の歯科医師が
皆、思っているとします。
しかし、皆が思っていても
現実的には全員が
年収3,000万円になれることは
絶対にありません。
全員が思っていても
実際には、その中で「なれる人」は
だいたいの確率が決まっています。
全体のうち数%でしょう。
そう考えると、
「年収3,000万円にしたい」
と言うだけなら、自由です。
しかし、本当にその限られた
数%を目指すのであれば
それ相応の覚悟と努力が必要になります。
そこまでの覚悟も
努力する気もないのに
深く考えずに
投資ばかりしていても
それはリスクでしかありません。
何もしないと
何1つ結果が出ないことも事実です。
だからこそ、自分が
どこを目標にするのか?
その為に、どれだけ時間や
労力を費やせるのか?
本当に結果が出せるまで
頑張れるのか?
を、熟考してください。
その上で、何に投資するのか?
を決めましょう。
私が投資をする前に
いつも、まずは
これだけの投資をした場合
どれだけの結果が得られそうか?
どれくらいの確率で達成できるのか?
どれくらいの労力や能力が必要なのか?
を考えます。
要は投資金額に対する
期待値を考えます。
もし、上手くいけば
ものすごい結果が出せることがあっても
その確率が1万分の1ならば
それは只のギャンブルになります。
この場合は、私は
「これは厳しい」と判断して諦めます。
このように、
「クリニックのため」であっても
お金を使う、投資をする場合は
夢見るだけではなく
期待値を冷静に判断し
投資をするか、しないか?
別の方法はないか?
を常に念頭に置いて考え
大切なお金を使うと良いと思います。
いくら収入があっても
いくら投資をしていても
それが無駄になったり
リスクになってしまわないように。
そして、投資をしない選択ではなく
どのように、どれだけ投資をできるか
を考えられることも
院長にあった方が良い能力の1つです。
伊勢海 信宏
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